子どもにパソコンは要らない
2002年に施行された今の学習指導要領では、大半の教科でコンピューター、インターネットの利用、そして、児童にコンピューターリテラシーを身につけさせることが盛り込まれた。
だが、子どもにパソコンは必要ない。
必要だとしても大学生からだ。
いまの40歳以上の人で、大学当時、ノートパソコンを持っていた人はいない。なぜかというと発売されていないから。日本初のノートパソコン、東芝「ダイナブック」が出たのは1989年のこと。これは2006年度に39歳の人が、大学4年生を迎えていた年だ。
希にシャープx6800などのデスクトップパソコンを持っている人がいたが、ベーシックでプログラムを書くか、ゲームをして遊んでいただけ。
大学には電算機が入り始めていたが、学校で触っていた人はほとんどいない。
インターネットの全身であるパソコン通信が産声をあげていたものの軌道に乗る前。携帯電話の登場はさらにその後だ。
では、今の40歳代の人は、気の利いたウェブサイトを作ったり、洗練されたコンピューター・システムを設計できないかというと、そんなことはない。
コンピューターに必要なのは 心の設計図。
トレーダーの藤巻健史さんが「カンブリア宮殿」で聴衆の質問に答え、こう言うシーンがあった。
質問者「高校生の息子にデイトレードをさせていますが、どうですか?」
藤巻「その年代は森羅万象を学ぶとき、株取引をさせる時ではない」
コンピューターに必要なのは、書きためた頭のなかの設計図。
システムノートでは、どうにもできないアイデアが頭からはち切れて、爆発しなければ、使いこなすことはできない。
僕は1990年にノートパソコンに自分で作ったシミュレーションを入れて、飛び込みセールスをしていた。周囲にはそんな人は誰もいなかった。
9月29日につづく
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