日本のテレビでデコ
今週はデコが日本のテレビに登場した記録を振り返ろう。
まずは仄聞から。
僕がデコファンになる8ヶ月前、ポルトからバルセロナに移籍したデコは契約直後の日本ツアーに参加していた。
暴漢とのトラブルで怪我をしていたため試合には出ていないが、日本のサッカー番組に出演したらしい。デコが日本のテレビプログラムに出演したのは、恐らくこれが最初。
ちょうどアジアカップで日本が優勝した直後。
日本の抗議で審判がPKのサイドを替えたVTRをみて「こんなことは初めてみた」とコメントした。
僕がファンになってから、日本のテレビで接したはじめてのデコは
2005年3月5日(土)テレビ朝日「SmaSTATION-4」
小野伸二 2005年7月バルセロナに移籍か?
のニュースを受けてゲストの加賀まりこが
「わたしデコ選手が好きなんですよ」
それを受けて香取くん
「お詳しいですねぇ。小野とロナウジーニョ見たいですねぇ」
おい、デコはどこいったんや!
思わずテレビに向かって、関西弁でつっこんでしまった。
あそこで「デコと小野は守備位置かぶりませんかねぇ」と言えばかっこよかったのに、恐らくこのとき、香取君はデコを知らなかったのだろう。
つづけて加賀まりこ、スタッフをチラッと見やりながら
「最近それが見れるほかの局(WOWWOWのこと)がやってるBSいれたんです」
とやったが、香取君、こちらは当然スルー・・
だが、肩透かしを食った翌朝、しっかりデコが出た。
3月6日(日)、CX「UEFA CHAMPIONS LEAGUE MAGAZINE」
冒頭4分弱、デコのインタビュー。CL決勝トーナメント1回戦チェルシー戦に向けての意気込みを語る。
欧州サッカー選手は強気と相手への敬意を両立させる。「勝つことしか考えていない」「やるしかない」という言い方はせず、勝つことの可能性があるように、負ける可能性がある、十分な準備をしたいという展開でまとめる。
慣れてくるとくそ面白くない、いつものコメントだが、この時は、初めて聞く欧州サッカー選手のコメントに、サッカーの歴史の重みすら感じた。
デコはFCポルト時代の恩師モウリーニョ監督について「勝つことを教えてもらった」と最大限の敬意を寄せた。
今は袂を分かったかつての教え子デコに「がんばれよ」とクールに肩をたたくモウリーニョの姿が映し出された。
その3ヵ月後、デコは日本ツアーで来日する。
デコのテレビ出演は意外な場所、意外な展開で訪れた。
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