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2006年10月15日 (日)

東海テレビでデコ

 2005年5月、僕は愛・地球博の会場にいた。
 滞在時間は4時間。有効に使おうと思い、事前にコースを調べておいた。
 大阪万博の「月の石」に匹敵する目玉が「マンモスの標本」これを見なければ愛・地球博に行ったのだと自分を納得させられない。
 開門と同時にマンモスに直行。走ると注意されると聞いていたので、全速力の早歩き。 その甲斐あって待ち時間なし。人が立ち止まらないよう動く歩道が設置されており、マンモスとの対面は数秒だったが目標は達成。
 ひとつくらいパビリオンに入ろうと、大好きなリニアモーターカーが展示されているJR館をチェック。

 それでも時間が余ったので、欧州で好きな国 オランダ館とスペイン館へ。
 スペイン館にはFCバルセロナが1991年に獲得したビッグイアーのレプリカがあった。
 後にデコに渡すことになるロエベのピンバッジを買ったところで時間切れ。
 このとき、あの国のことは頭になかった。

 その数日後、デコファンサイトに情報が寄せられた。
 2005年6月13日、デコが愛・地球博を訪れ、ポルトガル館前で即興のサイン会をしたという。メールにはその模様が紹介されたニュースの動画が、東海テレビのウェブサイトで見られるとあった。

 「ポルトガルのデコ選手がポルトガル館を訪れました」
 Tシャツを着たデコが姿を現すと、ナゴヤのおばちゃん達が群がっている。デコを知っているわけがないおばちゃん達。とりあえず有名人には群がっておこうというところか。こういう時「でこ~」は呼びやすい。

 デコがサインしたユニフォームは愛・地球博1,000万人めの入場者にプレゼントされるという。

 これに当たった人は確かにうらやましい。
 ただ、サインとは「本人と会ったこと」「書いてもらっている時の情景」「物理的なサイン」の3点セットに価値がある。
 サインといえども所詮はマジックペンの跡に過ぎない。

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