エアマックスの歴史
エアマックス(airmax)はナイキのランニング・シューズ。
コレクター雑誌、ファッション雑誌では「スニーカー」と呼ばれているが、ナイキの商品カテゴリーは「ランニング」他には、クロストレーニング、バスケット、テニス、ベースボール、ACG(all condition gear)などがある。
「エアマックス」はナイキ、ランニング・カテゴリーのトップ・モデルに与えられる商品名。
ミッドソールに、位置により違う圧の空気を注入。それを透明の窓から見えるようにしている。
1987年、第1作発売。
その後、ほぼ1年に1度のペースでモデルチェンジ。
ナイキは1年に4シーズンを展開する。最初のシーズンのカラーリングは「ファーストカラー」3ヵ月後の次のシーズンでカラーリングが変わると「セカンドカラー」と雑誌で表記される。メンズ、ウィメンズはサイズ、カラーリングが別々の展開。シーズンによっては、メンズのカラーリングがかっこよかったり、ウィメンズがよかったりする。1996年ウィメンズの白×青のティアドロップはとても色合いが良く、サイズが合えば履きたかった。
エアマックスを一躍有名にしたのは1995年モデル、メンズのファーストカラー。イエローからグレーに段階的に色が変わっていくデザイン。通称「イエローグラデ」
大人気のこの靴を履いていて、不良少年に靴を奪われる事件、通称「エアマックス狩り」の報道がブームの火に油を注いだ。
1996年~1997年、ナイキブームは頂点を迎える。
この頃、ナイキの靴は、エアマックスに限らず、ほぼすべてのモデルが入手困難になるという事態が起きた。
これは、ナイキの買取発注が6ヶ月前の発表会で行われるためだ。
スポーツ店、靴屋さんの仕入れ担当者は、6ヶ月先の需要を見越して発注する。突然ブームが来て、品薄になったところで、追加発注は効かない。
コレクターの中には、少々サイズ違いでも、仕方なく買い求める人もいた。
「自分もエアマックスなるものを一度、履いてみたい」
と思うならば、1994年以前モデルの復刻版がよい。スポーツ店、ナイキショップやヤフーオークションで探すことができる。
ナイキは、オリジナルカラー、または新たなカラーリングで復刻する靴にはモデル名称に SC (スポーツ クラシック) と表記している。
ナイキは、ブームが去った後、売上確保のために膨大な種類の1995年SCモデルを発売してきた。ゆえに街で一番多く見かけるエアマックスは、1995モデルとなっている。
1998年にはいると、急に靴は売れなくなり、市場にだぶついた在庫は捨て値で処分された。売れなくても、半年前に強気で注文した靴は容赦なく、倉庫に届くのである。
パテントの終了とブームの終焉により、1999年FALLシーズンでは、AIRMAX がカタログから消え、代わりにAIR TUNED MAX が登場した。
次回11月25日に続く
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