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2006年12月15日 (金)

井上陽水(後編)

 今となっては似つかわしくないが、陽水は1977年に大麻所持で逮捕されている。
 当時、大麻所持で捕まるロック歌手はいたが、フォークに分類されていた陽水の逮捕は、罪のイメージが沸かなかった。
 ラジオ番組ではリスナーからの
「裏切られました」
「信じられません」
「陽水のこれまでの歌が、嘘のように思えてきました」
 というステレオタイプな声が紹介されていた。なかには
「もう、ついていけない」
という意見もあったが、無理してついていかなくてもいいのにと思った。

 楽曲と罪は関係ない。
 ファンならば、逆境の時こそ支援して然るべきだろう。
 僕はRKBラジオ、日曜午後の人気番組「RKBベスト歌謡50」に意見を投稿した。
 「罪を憎んで曲を憎まず」
 というような、気の利いた台詞は思いつかなかったが、こう書いた。

 「どのようなことがあっても、陽水の曲が変わるわけではありません。これからも陽水を見守り、曲を聴き続けて行きたいと思います」

 人気DJの林幹雄さんが、あの優しく低い声で
「そうですね。ファンとは、そういうものかも知れませんね」
と評価してくれた。

■1978年
 石川セリと結婚。

■1984年
 中森明菜に「飾りじゃないのよ涙は」提供。

■1988年
 日産セフィーロのTVCMに出演。「お元気ですか」の科白が翌年1月の昭和天皇崩御のあと、音声が消されて放送された。

■1989年
 筑紫哲也の依頼でTBS「ニュース23」に「最後のニュース」提供。

■1993年
 著書「媚売る作家」(角川書店)発表。デビュー以来の自らの作品について詳しく解説している。当時リアルタイムで聴いていた世代には興味深い。

■1996年
 奥田民生と共作でPUFFYに「アジアの純真」提供。

■1997年
 奥田民生と共作でサッポロビールCMに「ありがとう」提供。

 デビュー当時、亡き父の職を継ぐために、丙午(ひのえうま=昭和41年)生まれの子供達が受験の年を狙って、歯科大受験に再チャレンジすると言っていたが、彼は未だ歯科医になっていない。 

 長く支持していたアイドルが、この目で見ることなく逝ってしまうことがある。ついに、ジャイアント馬場やジャンボ鶴田をこの目で見ることができなかった。井上陽水をそろそろ見ておかなければならない。




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