井上陽水(前編)
【 いのうえ ようすい 】 本名:井上陽水(あきみ)
デビュー以来37年才能が枯渇しない歌手。
■1948年
8月30日、福岡県田川市生まれ
■1969年
「アンドレカンドレ」を名乗り、シングル「カンドレマンドレ」でデビュー。後の「闇夜の国から」に似たポップナンバー。当時彼はエッセイで「大ヒットを予感したが、予想が外れた」と書いていた。
後年、当時のシングルを納めたオムニバスアルバム「陽水生誕」が発売される。
所属会社のポルドールからではなく、別のレコード会社の発売、価格は私の記憶が確かならば2,500円。
当時入手できなかったアンドレ・カンドレ時代のデビュー作「カンドレ・マンドレ」が収録されていたので、小遣いをはたいて飛びついた。
だが、このLPレコードにはスタジオ・セッションのプライベート・テイク「She loves you」「I saw her standhing there」(いずれもビートルズ)が収録されていたため、陽水が告訴、後に発売中止となる。
大事に聴いていたこの「陽水生誕」ある日、レコードプレイヤーの操作を誤り傷を入れてしまった。A面の1曲めのあいだじゅう「ぷつっ、ぷつっ」という音が続く。
数年後、オーディオ雑誌の「売ります」コーナーに出したところ、9,000円の値が付いた。傷ありを謳ってこの値段には驚いたし、嬉しかった。
■1972年
「井上陽水」を名乗りアルバム「断絶」でデビュー。
レコードに針を落とすと印象的なイントロに続いて、聴いたこともない歌い方のボーカル。この数秒で一気に陽水の世界に引き込まれた。
続けて同年、セカンドアルバム「センチメンタル」発表。これは癒される必聴盤。
「東へ西へ」に出てくる "花見の駅"は、福岡県西鉄宮路岳線の駅「花見」。
「能古の島の片思い」の"能古の島"(のこのしま)は、博多湾に浮かぶ、ハイキングが楽しめる島。
■1973年
「陽水ライブもどり道」発表。
オリジナル3枚目、通算4枚目「氷の世界」発表。日本初の100万枚突破LPレコードとなる。大晦日にレコード大賞で表彰されたが、テレビに出ない彼は登場しなかった。
■1974年
1度めの結婚。
通算5枚目「二色の独楽」発表
■1975年
小室等、吉田拓郎、泉谷しげると4人でフォーライフレコード設立。既存のレコード会社は流通ルートを断ち、妨害しようと試みるが失敗。
吉田拓郎は有名だったが、小室等、泉谷しげるの名前はこの時初めて聞いた。
■1976年
離婚。
小室等、吉田拓郎、泉谷しげると4人で「クリスマス」アルバム発表。陽水はオリジナル2曲を提供。泉谷の「きよしこの夜」が傑作。このアルバムは未だCD化されていない名盤のひとつ。
■1977年
大麻取締法違反で逮捕される。
後編は12月15日掲載
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