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2007年1月10日 (水)

走るのは苦手という人へ

 子どもの頃から、走ることはバネを効かせて遠くに跳ぶことのくり返しと考えていた。
 長距離走では、できるだけ大股で走った。いわゆるストライド走法。
 足の運びが少ない方が疲れない、効率がよいのだと信じていた。

 それが、瀬古利彦の走りを見て揺らいだ。
 美しいピッチを刻む走法。トラックに入って、あれだけの爆発力を残しているのだ。効率が悪いはずがない。

 ジョギング二日めから、小さく刻むピッチ走法に切り替えた。これはきつくない。初日は1kmがやっとだったが、2kmが苦にならない。余力を残して終えた。

 ランニングフォームとして、専門書から学んだこと

■顔の力を抜く
■あごを上げる。~あごを上げたほうが息が楽になる。
■肩を下げる すなわち、力を抜く。
■肘をしっかり後ろまで引く
 手をぶら下げて前後に振って、肘を曲げたのがよい形。

 あごは「引く」ものだと思っていた。だが、あごを引くと気道が狭まり、息が苦しい。知ってみれば当たり前のことだが、知らないうちはわからない。
 肘をしっかり引くのは、なかなか身に付かない。返って力が入りそうなので、これは気にしないことにした。

 「走る」というスポーツは最も技術が要らない。

 サッカーボールを1,000回リフティング
 深いラフに沈んだボールを100ヤード先のグリーンに運ぶ
 初速140kmのフォークボールを外野に飛ばす

 そんなことと比べれば、技術の厚みが知れている。
 走る技術を知らずとも、誰もが走ることができる。

 ただ、走る技術を知る、知らないは、そのまま、走ることが好き・嫌いにリンクしていることが、マラソンの道に入ってからわかった。

 走る技術を知っていれば、走ることは苦にならない。
 ジョギングをしている人を見て
「なんで、あんなキツイ思いをして走るんだろう。バカじゃないの」
と思う人は多い。
 それは違う。彼らはキツイ思いをしていないのである。

 走るの無理! 苦手! 誰もがそういう。走る人と、走らない人、両者の溝はかなり深い。





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