ランナーに「行ってらっしゃい!」
サトウさんは静岡から前泊してボランティアにやってきた。
応募したけれど外れたこと、来年の出場を目指していること、出場できないならばせめてボランティアで参加を!という気持ちまで、すべて僕と同じ。
とても気さくな方で、すぐに意気投合して、僕らはいいチームを組んだ。
サトウさんはお兄さんがフルに出場している。
ランナー向け資料の話しは、お兄さんからの情報。
サトウさんがポンチョ、キャップ、ネームホルダーの3点セットをもらったのを見せると「俺たちより、いいじゃないか」と笑ってつっこまれたと言う。
荷物はアシックスが提供した専用のビニル袋に入れなければならない。袋に書いてある番号とゼッケンを照合して預かる。
ランナーのゼッケンは前1枚のみ。背面のゼッケンはない。省力化なのか、それとも、もしかして個人情報保護なのか?
走っていて後ろからゼッケン番号を見れば、その人がどのくらいの目標タイムでエントリーしているかがわかる。それは一つの目安になるのだが、今回はそういうことはできない。
その前面ゼッケンを東京メトロのポンチョが隠してしまう。
これで一番困ったのは、写真屋さんだ。
マラソンでは写真販売店が、膨大なデジタル写真を撮影して、後にランナーに販売する。その時、ゼッケンで検索して自分の写真があるかを探すのだ。
ゼッケンが隠された今大会、写真屋さんは途方に暮れるか、怒りに震えているかも知れない。
湘南国際も前ゼッケンだけだったらいい。
それならば、デコ20のマーキングをゼッケンで隠さずに済む。
予定では荷物預かりの締切は8:30だったが、実際には8:50頃まで受け付けた。
予定していた手順とは違っていたかも知れないが、誰ひとり文句ひとつ言わず、笑顔で必死に動いていた。
「ここに来た荷物は、全部自分で受ける」
それくらいの気合いを、ほとんどの人が持っていたから、何も問題はなかった。気合いが入っているから怪我もなかった。
すべての人に
「雨があがるといいですね」
「行ってらっしゃい」
と声をかけた。がんばってくださいと言うつもりだったけど、初めの人に口をついて出た言葉をずっと続けた。
そうだねぇ、でも雨はしかたないよ。
苦笑いの人。笑顔の人。緊張を崩せない人。どう反応していいか戸惑った人。さまざまだ。
外国人ランナーに Good luck! と言ってサムアップしようと思ったら、OKサインを作ってしまった。日本人はこっちに慣れているからなぁ・・
2人めの外国人には、サムアップが決まって、相手もにっこり。ちょっと嬉しかった。
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