成田エクスプレス
バルセロナ便の出発は10時。
午前に成田を発つと、夕方にはバルセロナに着く。
といっても時差が8時間あるので実際には夜中に着く。
成田での集合時間に余裕を持って家を出た。
「えきねっと」で成田エクスプレスの指定券は予約済。
東京駅から成田エクスプレスに乗り換え、あとは55分寝ていれば着く・・
と簡単に考えていたら、東京駅の成田エクスプレスの乗り場がわからない。
始めに京葉線の方へ行ってしまった。
京葉線までの順路は延々と廊下がつづく。駅員さんがいないので途中で道を聞くこともできない。
ようやく駅員さんを見つけてホームを尋ねた時には、出発まであと10分。東京駅を全力で走る羽目になった。
フランクフルトまでのフライトはおよそ半日。
サッカーの高原選手によって「エコノミー症候群」が有名になって以来、初めての長旅。
けっこうびびっていたが、11時間のうち一度トイレに立っただけで、あとは手足をストレッチしただけ。なんとか発症せずに済んだ。
前日TSUTAYAに走って買ってきた「For the future」Do As Infinityを入れてきて、それを何度も聴いた。できればアルバムを買いたかったのだが、フライト前夜にリリースされたNEWアルバムは依然としてCCCD。しかたなく、普通盤のシングルを買った。
前回の長旅の頃はウォークマンは世に出ていたが、まだカセット。
いま、100円ライター程度の大きさに数千曲が入るのは嬉しい。日本は世界を便利にしていく。
「それによって途上国が産業を失う」
などと憂鬱を競うように論う人がいるが、そういう人は電化製品を家から全部捨ててから言うといい。
ルフトハンザはANAと提携しているので、ANAのマイレージが溜まるのだそうだ。半券を残しておけば後でマイル入れてもらえるとか。大事に持って帰ったのだが、有効期限は半年だと知らず、切らしてしまいもったいなかった。
キャビンアテンダントはほとんどドイツ人。
食事を運んできたアテンダントに僕が「ダンケ!」と言うと「ありがとう」と返されてなんだか妙な気分だった。
トイレに立った時、思わずスペイン語の十八番
「ドンデ エスタ エル セルビシオ?」
と言いそうになったが、Where is the bathroom? と咄嗟に言い換えた。
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