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2007年2月28日 (水)

実は細いQちゃん

 夜になって、録画しておいた「東京マラソン」を見た。
 このところ、マラソンはいつもハードディスク録画で見る。

 生で見て楽しいスポーツはサッカーだけ。
 正確に言うと「飛ばしどころが少ないスポーツはサッカーだけ」
 プロ野球は全体の3分の2で、プレーが止まっている。
 マラソンはスタートからゴールまで一度もプレーは止まらないのだが、ペースメーカーがつき始めて以来、30kmまでの「団体ジョギング」に見るところはない。
 ペースメーカーが外れるまで、映像を飛ばしに飛ばしても何も起こらない。観戦になんの支障もない。
 記録を出すためのペースメーカーだが、付き始めたここ数年のレースで、まだ一度も世界最高のレースをみていない。
 今回のトップ争いは、30kmまでと思っていたペースメーカーが25kmで外れたため、2位以下がジェンガのスパートについていけないという、なんとも情けない展開になった。

 この制度を早くやめないと、マラソンをやる人は増えても、テレビで観る人はいなくなるだろう。

 東京マラソンでは、テレビがトップアスリートと市民ランナーを交互に映し出したため、市民ランナーがとてもゆっくり走っているように見えたはず。
 有森裕子の走りをテレビで見ると、5時間ペースのジョギングのように見えたが、あれでも2時間50分。かなり速い。

 今回、最後尾ランナーのロスタイムを引いた制限時間は6時間40分。
 これを42.195で割ると、9.47
 1kmを9分29秒ペースで刻めば完走というペース。
 実際に歩いてみるとわかるが、1km9分30秒はかなり速い。それを42回繰り返すのは難しい。

 マラソンは
 どんなにゆっくり走っても、速く歩くより速い

 品川折り返しの画面で超スローペースに見えた市民ランナーでも、ほとんどの人が1km8分以内のペースで走っている。

 谷川真理と市橋有里を映して欲しかったが、協賛スポンサー アシックスへの配慮なのか(谷川はナイキの広告塔的な存在、有森はアシックスと契約)、本人の希望なのか、観ることができなかったのは残念だった。

 フジテレビの中継では、遠めの映像しかなかったが、給水所でのボランティアとランナーのふれあいなどは、ハンディカメラで撮った映像を見たい。

 昨日、生でみて「細い、若い」と思った瀬古さんも、テレビカメラに収まると「太い、老けた」姿に戻ってしまった。
 Qちゃんをみて「太い」「別人だ」と思った人がいたと思うが、実際はもっと細いのだろう。

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