余裕の5km
ファンファーレが鳴ったようだ。
ウォークマンのボリュームは「13」
音量は低くしてあるのだが、周囲の喧騒で号砲が聞き取れない。
時計が9:00を回ったのでストップウォッチを起動する。ここで時計のスタートが1分ほど遅れてしまった。
相変わらず行列は徒歩で進む。
その向こうに Qちゃんが見えてきた。
さすがファイテン協賛。Qちゃんは12時にスタートする「10kmの部」ゲストランナーだが、朝から来て皆を応援してくれている。
ランナーに向かって絶え間なく手を振るQちゃん。皆がQちゃぁ~んと叫び手を振っている。Qちゃんがいたことで、そこがスタート地点だとわかった。
スタートラインを超えるとセンサーがRCチップを感知する音がして、皆一斉に走り出す。
走り出してすぐウェストポーチの揺れが気になる。
腰の低い位置に落としてしのぐ。だがこれは、5本入れてきたパワージェルが一本ずつ減るごとに、問題なくなった。
事前に確認したところ、湘南の距離表示は「5km」ごと。
素人ランナーにとって、1km毎のペースが確認できないのは辛い。
だが、ルールの元でおこなうのがスポーツ。
5kmラップ表を用意して、ペースブレスレットに巻いてきた。
始めのペースだけはゆっくり入りたかったので、2.1kmの陸橋を目印にしてそこまでの標準タイムを書いた紙をセラポアテープに乗せて左手に貼っておいたのだが・・
2kmの距離表示が出ている・・
ここだけなのか?
何はともあれ、そこでペース確認。13分30秒。
かなりゆっくり入ったつもりなのだが、それでも30秒速い。
元気のあるうちに応援の皆さんとハイタッチしようと狙っているが、誰も手を出していない。
湘南国際の給水所は5km毎に1回の 8箇所。これはかなり少ない。
荒川マラソンの時は4.1kmの第1エイドに行く前にのどが渇いた。
だから、今日は2kmあたりで飲もうと思い、病院でもらった薬のプラボトルにダカラを入れてきた。
「ゴミはゴミ箱へ」と言うのが、僕のマラソン・ルール。
ゴミを路上に捨てるのは、ランナーの特権と思っている人がいるが、僕はこのルールを守ることにしている。
だが、早速はずしたキャップを落としてしまった。
この持参給水のお陰で、第1エイドまでの脱水感はこなかった。
沿道にはほぼ切れ目なく地元の人が応援に出ている。後で思えば公道を封鎖して走っていたんだなぁと思うが、その時はそういうことは考えていない。
いつも走っている近所のコースと比べると、格段に走りやすい。
自転車も人も飛び出して来ないし、段差もないし、一時停止で左右を確認しなくてもよい。
恐らく、ランナーの多くは練習より本番の方が、速く走ることができるだろう。
7歳くらいの子どもが必死に応援してくれるのが見えたので、ハイタッチしようと手を出したが
「え、なに?」
きょとんとした顔でスルーされてしまった。
5km通過ラップは予定通りの34分。10分と織り込んでいたロスタイムが2分少なくて済んだ分、2分の貯金がある。
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