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2007年3月 1日 (木)

96%の完走率

 東京マラソンの96%という完走率は、マラソン経験のない人々に驚きを与えただろう。
 一見ゆっくりに見える走りでも、制限時間内に完走して、メダルをかけてもらえる。沿道では137万人が応援してくれる。

 3万人のランナー
 1万人のスタッフ
 137万人の応援

 これはもう、全員Qちゃん状態
 Qちゃんは2時間半しか応援を受けられないが、市民ランナーは
「7時間Qちゃん状態」

 2月18日を境に、マラソンはテレビで見るスポーツから一転して、自分でもできそうなスポーツになった。

 マラソンから一夜明けた月曜日。
 職場では、出場した同僚の周りに話しの花が咲いた。
 「雨は気にならなかった」
 「浅草あたりでは食べ物が残っていなかったけど、沿道の人が食べ物をくれて、泣きながら走った」

 確かに終盤の給食が品切れだったと聞くと、想像しただけでぞっとする。
 自分はそのためにパワージェルを4つ、ポーチに入れて走っている。
 それに加えて、アンパンやバナナを食べても食べ過ぎということはないし、一向に腹にはたまらない。昼ご飯抜きで7時間近く走るのだから、少々食べても大丈夫。

 話しの輪の中では、マラソンが抽選であるということ。5万人が落選したことに驚き
「来年は当選して、ヤフオクで売る」
というバ・じゃなくて、見識の浅い人もいたが、皆から一斉に攻撃されていた。
 話しの外では「*人が病院に運ばれたんですよね!」となんだか、おめでたいニュースでも語るかのような20台女性もいて、世の中には様々な人がいるものだと、また勉強になった。

 来年は出場したい。走り始めたいという友達がいる。
 僕の話を聞いて、来年はボランティアをしてみたい。という人もいる。
 僕が着ていた黄色いコースマーカーのユニフォームを見て、とても羨ましそう。

「来年はボランティアが抽選になるんじゃないの?」
 真剣に心配していた。
 抽選はないだろうが、先着順なので10月に募集が始まったら、すぐ申し込んだほうがいいよと教えてあげた。

- 東京マラソン ボランティアのお話 終わり -

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