ヒルトンバルセロナでインターネット
僕らを待たせていたのはFIFAのスタッフと宿泊客だという情報がもたらされた。
その日はスマトラ沖地震のチャリティマッチが、ホテルから徒歩20分のカンプノウで行われる。
サッカーファンとなった今ならば、気絶しそうなほどのメンバー、移籍金換算でおよそ650億円の選手たちがすぐそこにいた。
まず最初ににこにこ笑いながらロナウジーニョが出かけていった。
しかしそれ以外の選手はまったくわからない。1年ほど経ってから撮っていた写真の被写体がカカ(ACミラン/ブラジル代表)だとわかったくらいだ。
この詳しいお話は一昨年10月に書いた。
→ロナウジーニョと3メートル
ホテルはヒルトンバルセロナ
部屋でインターネットができる!らしいのだが「地球の歩き方」によると"モジュラージャック完備"とあった。今時モデムか・・
きょう4度目の食事が終わると、22時に近所のスーパー「エル・コルテ・イングレス」が閉まるというので仲間と買い出しに行く。
水3本、ヨーグルト2個、缶入りピーナッツを買って3ユーロ(420円)程度。物価安いなぁ。レジのお姉さんが打ち間違ったのかと思った。
長い長い一日を終え、寝たのは現地時間1時。28時間起きていたことになる。
それなのに、体内時計に5時に起こされてしまった。
日本時間ならばお昼過ぎ、普通ならば起きている時間なのだ。
疲れているはずなのに眠れない。
そこで、インターネット接続を試みることにした。
デスクの壁についていたのは10BASE-Tの端子。モデムではなかった。ケーブルも備え付けてあったので、英語の説明書を読みながら試みる。
まず、少しびびったのはJCBが使えないこと。使えるのはAMEXやVISA。カバンの隅っこに入れておいた予備のカードがVISA提携で助かった。
だがしばらく、格闘したがクレジットカード認証の受け方がわからない・・
仕方なくフロントに助けを求める。
「アルギエン アブラ ハポネス?」
さまざまな状況を予測して作っておいた単語カードのうちの1枚。
「日本語を話せる人はいませんか?」
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