年金分割
2003年より3年連続で離婚件数が減少した。
1991年以来、右肩上がりだった離婚がなぜか減り始めた。
世の中には愛があふれているのかも知れない。
というように言う人は見かけない。
誰もが「年金分割」を見据えて、妻たちがなりを潜めているのだという。
いよいよあと10日。
4月の声を聴くと、ここぞとばかりに
「実は離婚したいんだけど」
と妻たちが切り出すのだろうか。
だが、よく調べていれば、そういうことはあり得ない。
この制度は、誰でも年金が折半になるのではない。
これまでに数十年、我慢して家庭を守った人に大きなメリットがある法律でもない。
■対象となる離婚成立時期
2008年4月1日以降の離婚
*2007年4月以降一年間に成立した離婚では、すべての期間が「合意分割」合意分割とは、夫婦の合意または裁判所の決定による分割。
*2008年4月以降に成立した離婚では、すべての期間が「強制分割」
2007年4月1日以降の離婚→合意分割
2008年4月1日以降の離婚→強制分割
■合意分割
話し合いで最大2分の1までを分割してもらうことができる。
■強制分割
強制的に2分割される。
■強制分割の対象期間
2008年4月1日以降、妻が専業主婦(第3号被保険者)だった期間。
つまり来月離婚しても、その先には夫との話し合いが待っており、法律で強制的に年金を折半にしてくれるわけではない。
あと1年待って2008年4月以降に離婚しても、2008年3月以前の年金分割については「合意分割」であり、話し合いで比率を決めることになる。
現在、結婚して19年だとすれば、来年4月に離婚した場合、強制分割の対象期間は最後の1年のみ。20分の1に過ぎない。
明日につづく
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