AE86かMR2か
日本における市販ミッドシップ車第一号はトヨタMR2。
「MR」はミッドシップレイアウトの略号。
1983年11月、福岡から東京モーターショーへ出かけた。
お目当てはヤマハのバイク
当時ヤマハRZ350という2サイクルのバイクに乗っていた。
このバイクは「街道レーサーGo」という漫画で「青い流れ星」「ナナハンキラー」と呼ばれていたスプリントバイク。
ただ速いだけではなく、白地に青と水色のライン(ゴロワーズカラーと呼ばれていた)の優雅なスタイリングが秀逸。2007年の今、市販しても恐らくベストデザインと評価されるだろう。
性能には美しさが伴わなければならない。
2輪コーナーには500ccの2サイクルマシン「ヤマハRZV500」が発表されていた。
500ccといえば当時のワールドGP最高峰500ccクラスの排気量。YZRの市販版といえるこのマシンには心臓が飛び出しそうだった。
中型免許では500ccは乗ることができないが、そのまま乗って帰りたいくらいだ。
4輪には興味はないが、せっかく船に乗って晴海まで来たので一応眺める。
そこに「SV3」という車がトヨタブースに並んでいた。
当時他にはない斬新なスタイル。自動車に興味がない僕がこの車にはショックを受けた。こんな車も有りなのか。
普通免許をとってから、まだ一度も車を運転したことがなかったが、SV3には今すぐ乗って帰りたいくらい心奪われた。
明けて1984年春に発売。同時に発売されたレビントレノAE86と同じ1600ccエンジンを搭載。
2人乗りミッドシップという斬新さ(MR2)、4人乗れる美しい流線型のFR(AE86)の二者択一。
結局は車の楽しさよりも、実用性を重視してAE86を選んだ。
86はそれから9年乗り続け、一度も売りたいと思わなかった。いつもこの車が日本一かっこいいと思って乗っていた。
ミッドシップシリーズは、しばらく毎週(月)連載
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