バルセロナのフラメンコの夜
グラシア通りから歩くこと10分。
エル・パティオ・アンダルスが見つかった。
お店は地下にあった。
・アシャンプラ地区
・ディアゴナル通りからちょっと北にはいった所
・「ラ・ダマ」というレストランが近くにある
・Carret de Tuset の1本西
・近くに郵便局(封筒のマーク)がある
20時開店と聞いていたので20:30に入店するとそれでも一番乗り。
店員もいないのかと思うほど、がらんとしている。
2つのコースのうち、パエリアを含む料理コースをオーダー。
僕が「ノ コモ マリスコス ウノ!」とやると、
「おぉ。わかったぞ。任せときな、東洋の青年」
という目配せでウェイターのおやじが厨房へさがった。
「シーフード抜きを1つ」というオーダーは、果たして伝わっているだろうか。
■チップ込みで一人当たり、およそ60ユーロ(約8,400円)
■20時開店
■21:30~フラメンコショー
サングリアで乾杯。
大阪の清涼飲料水メーカーはこれをもじったのだろう。
この旅でいやという程食べた「パンコントマテ」はこの店が一番美味しかった。
生ハムなどのお約束料理のあと、メインのパエリアがくる。
僕だけはシーフード抜き。
シーフードがいなくなったパエリアはまるで具のないおじやのようだった。
パエリアが焼き飯ではなく、炊き込みであることがよくわかる。
望み通りシーフードを抜いてもらえたことは僕を笑顔にさせたが、1人だけ体を壊している病人になったような寂しさがあった。
21:30開始ということだったが、実際にショーが始まったのは22:00を回っていた。ここはスペインらしい。
ショーは延々と2時間続く
時差ぼけしているとかなり眠い
長老夫妻とその娘達という風情のダンサーたち
途中で親戚の兄ちゃんみたいなのが加わり、ギター伴奏がはいる
やがてギターソロが始まる頃には、ほとんど全員が寝ていた
最後に観客一人ずつステージに上げられてダンサーとフラメンコを踊り記念撮影。
踊りは下手だからみっともないのではなく、照れるからみっともなく映る。という話を聞いたことがあったので、ここは照れることなくフレディ・マーキュリーをイメージしてステージに立った。
この写真はデジカメ一眼レフで撮影され、お店を出るところでプリント写真を10ユーロで売っていた。画像データだったら10ユーロでもいいが・・
JTBのWebページでは「店内撮影禁止」となっているが、ショーの間デジカメで撮影していても特に制止はされなかった。
決して低料金ではないが、安心して楽しめる店。行った日は日本人観光客の姿は他になかった。
お店では日本語は通じないのでスペイン語か英語で話すことになるが、単語を並べていればおよその意思は通じた。
こうして最後の「バルセロナの夜」は暮れた。
佐野元春の曲とこの街のイメージが合わないのは、かの曲は「バルセロナ」という言葉のイメージで作ったからだと後で知った。
かつて彼は「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日というアルバムタイトルは、別に『わたしを月につれてって』でもよかった」と言っていたが、この曲も「熊本の夜」でも「モナコの夜」でもよかったのだろう。
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