窓際族
【 まどぎわぞく 】 企業内失業者
企業が、余剰人員とみなした人を事務所の端っこ(窓際)に追いやることが語源。
1970年~1980年代、まだどこの企業にもゆとりがあった頃、
「あなたは仕事がないから、窓際でひなたぼっこでもしていてね」
というような、暖かい情景から生まれたことば。
現実にはそういう日当たりのよい席はエライ人の席である。
2000年代に入り、テレビドラマでは資料室や社史編纂室がかつての窓際族の行き場所として扱われている。こちらは陽のあたらない地下などにあり、印象が暗い。
「給料さえもらえたらいいんだ。クビにならない程度に仕事は適当にやっておこう」
と、社会人としての誇りを捨てた人は自虐的な窓際族。
かつて、窓際族は日向ぼっこしながら新聞を読んでいたが、彼らはほぼ終日インターネットを見ている。
技術的には、サーバーの記録をとれば誰が何時にどこのウェブサイトを訪れたかがわかる。
仕事中の午前10時にAさんが「東京トップレス」を見ていた・・
ということがわかる。
それを見越して、会社に記録をとられないために、無線モデムを持ち込んでインターネット接続する者もいる。
昼間はインターネットを見ていたのに、なぜか17時を過ぎると忙しくなるらしく、働き始めて会社に居残る。
「会社は給料をもらう所。自己実現する所ではない」
と悟ったうえで、与えられた仕事をこなす人は前向きな窓際族。
彼らは生き生きと暮らしているので職場を明るくする。仕事もきちんとこなす。
残業をしないので、残業手当で会社に余計な負担もかけない。
自虐的な窓際族は残業手当を得るので、前向きな窓際族よりも給料が高くなる。
そこをしっかり見極めて対応する会社は、とても少ないだろう。
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