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2007年5月 6日 (日)

戻ってきたデコ

 一年間、ショウケースの戸棚で眠っていたお土産の新幹線。
 文字が薄くなった部分を黒マジックで太くなぞった
 Regalo Deco!

 ホテルマンは昨日の人出を500人を超えたと言っていた。
 それはオーバーだろうが、そこには200人を超えるファンがいた。

 「デコ」「デコ」
 どうやらデコがバスを降りて来たらしい。
 押されてメガネは耳の方にまわっていて、視界はゼロ状態。
 今日は出すまいかと思っていた「でこすけ」を登場させて必死にデコを呼ぶ。
 わずかなスペースから左手で天に向かってでこすけを差し出す。

 デコは誰かと二人でにこやかに話しながら歩いている。
 ゴールを決めたせいか上機嫌。
 だが、コースは両サイドのファンから遠い、ど真ん中の花道。
 誰にもサインするつもりはないようだ。
 そして、そのままホテルに入ろうとする。
 うそだろう?こんなに待ったのに。また今年もお土産は渡せないのか・・

 その時、ぼんやりした視界の前方にサイドステップを踏んでくる
人影が近づいたかと思うと、僕の右腕が軽くなった。

 一緒にいた仲間が
「デコ、デコさん(僕はそう呼ばれている)のお土産だけ
持っていきましたよ。やりましたね!」

 去年、初めてお土産を渡せたのも、この3人が、僕に一人分のスペースを分けてくれたお陰だった。

 「みんなはサインもらえたの?」
 いえ、もらえなかったっすけど、間近に見れたから満足っす。
 3人は何も収穫がなかったというのに、僕のことを喜んでくれた。

 彼らのような若者を採用したい。
 僕が人事部長だったら、そう思うだろう。

 僕はその3人をバルサバスの前に連れていって記念写真のシャッター係を買って出た。 デコとの糸がつながった夜。
 後で報告したファンクラブ仲間は、もちろんわが身のことのように喜んでくれた。


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