« 業務フロー | トップページ | スペインへ渡ったのは »

2007年6月 9日 (土)

ヒトを図形と思っている人たち

 仕事をしている以上、人に喜ばれたい。
 自己満足だけでは、喜びを得られない。
 自分が努力して、誰かの役に立つ。
 そして他人によるよい評価が言葉で語られて、自分の耳に入る。
 そのために働いている。

 それが、来る日も来る日も「へぼ」「ガキ同然」「意欲なし」と言われたら、とても健全な気持ちじゃいられない。

 人を図形だと思っているコンサルタントやSEは
 その図形が、どんな気持ちになるかなんて、これっぽっちも考えない。
 自分がその図形の位置に納まって、その実務をこなすことには、思いをはせない。
 ただ、図形をぼろ雑巾のように使うだけだ。

 一人や二人、図形がうつ病になって休職しても、図形を差し替えればよいと思っている。「精神的に弱いひとだった」などと言うかも知れない。


 図形がビルから飛び降りても、
「思いつめる前に、話してほしかった」
「周囲のケアが不足していた」
などと言うだけで、自分の責任だとは思わない。

 この話を聞いて、
「業務フローにヒトと部署とシステムの概念を混ぜている、話しの前提がおかしい」
「ふつうは図形の形が違うから混同しない」
 などと言って、技術的な枝葉末節に入り込むコンサルタントやSEがいたとしたら・・
 その人は既に人を人として見られなくなっていると同時に、自分が見えなくなっている。そういう人が上司ならば、見切りは早いほうがよい。

 人は周囲の人との関係性で生きている。
 自分を信じることも大切だが、自分を疑ってみることも大事だ。
 自分は誰かを苦しめてはいないだろうか。
 謙虚に自問自答することが一生に一度、あってもよい。

| |

« 業務フロー | トップページ | スペインへ渡ったのは »

ビジネス」カテゴリの記事