ヒトを図形と思っている人たち
仕事をしている以上、人に喜ばれたい。
自己満足だけでは、喜びを得られない。
自分が努力して、誰かの役に立つ。
そして他人によるよい評価が言葉で語られて、自分の耳に入る。
そのために働いている。
それが、来る日も来る日も「へぼ」「ガキ同然」「意欲なし」と言われたら、とても健全な気持ちじゃいられない。
人を図形だと思っているコンサルタントやSEは
その図形が、どんな気持ちになるかなんて、これっぽっちも考えない。
自分がその図形の位置に納まって、その実務をこなすことには、思いをはせない。
ただ、図形をぼろ雑巾のように使うだけだ。
一人や二人、図形がうつ病になって休職しても、図形を差し替えればよいと思っている。「精神的に弱いひとだった」などと言うかも知れない。
図形がビルから飛び降りても、
「思いつめる前に、話してほしかった」
「周囲のケアが不足していた」
などと言うだけで、自分の責任だとは思わない。
この話を聞いて、
「業務フローにヒトと部署とシステムの概念を混ぜている、話しの前提がおかしい」
「ふつうは図形の形が違うから混同しない」
などと言って、技術的な枝葉末節に入り込むコンサルタントやSEがいたとしたら・・
その人は既に人を人として見られなくなっていると同時に、自分が見えなくなっている。そういう人が上司ならば、見切りは早いほうがよい。
人は周囲の人との関係性で生きている。
自分を信じることも大切だが、自分を疑ってみることも大事だ。
自分は誰かを苦しめてはいないだろうか。
謙虚に自問自答することが一生に一度、あってもよい。
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