貼るテーピングの効果
去年の荒川マラソンは、午後から強風が吹き、走り終えたこの時間帯は凍えるように寒かった。
一転して今年の湘南は暖かい。
完走記念品のTシャツを広げて記念写真を撮る人。
チームの仲間同士でレースを振り返る人。
芝生に大の字になって寝転がる人。
それぞれのレース後に、暖かい日差しが降り注ぐ。
だが、それは後になって思い出した光景であり、その時は思考停止していた。
レースでは腰からつま先まで、ほとんど地肌が見えないくらいにテーピングをしている。
練習で最長10kmを一度走っただけのランナーが、途中で止められたとはいえ、31kmを一度も歩かずに走り続けられる。
本から得た知識がなければ、とてもそうはいかない。
テーピングはその中でも重要な要因。
テーピングと言ってもアスリートがやるような「巻く」テーピングではなく、素人でもできる「貼る」テーピング。
マラソン活動を通して得たこのテーピング知識は、日常生活にもフィードバックされて役立っている。
毎日パソコンに向かう仕事で手首が痛いとき、カンタンな貼るだけテーピングでずいぶんと痛みが和らぎ楽になる。
レース直前の1週間は、何をやるにもおっかなびっくり。
下りの階段は使わない。膝を傷めたら走れなくなる。
家の中では足をぶつけないように気をつける。爪を割ったり剥がしたりしてしまうと、とても42kmは走れない。
膝には故障防止のテーピング。
意識が足に向かっているため、ほんの些細な痛みも脳にキャッチされる。あまりにあちこち痛むので、生まれたての赤ん坊のように足腰が弱くなったのかと思う。
レースを終えて、テーピングを剥がす。
そこですべての痛みから解放される。
階段を下りても、少々乱暴に歩いても、どこも痛くなることはない。
レース後の寒さに備えてあつらえたバルサのミッドフィルジャケットに身を包んだ帰りの電車は暑かった。
それと同じくらい1年後の再挑戦に燃える心も熱かった。
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