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2007年7月12日 (木)

分岐点

 私たちは自分だけの力で生きているのではない。人に生かされているのだという考え方がある。
 他人様のお陰で生きているのだから、いつもお陰様と思う。
 頼まれたことは人を喜ばせる、はたを楽にするために嫌な顔をせずに引き受ける。
 これは自分の仕事じゃない、なぜ自分がやらなければならないのかと悶々とする人生は苦しい。

 そう考えれば、とりあえずやる羽目になったことは、四の五の言わずにやってみるという姿勢をとることになる。

 だが、それでいいのだろうかと考える。
 自分は楽になり、他人様を楽にした。それで万事うまくいったと言えるのだろうか。
 自分に楽にされた他人様たちの中には、他人が自分の領分までやってくれるのだから、自分は努力を削っていいと考える人がいるだろう。
 人々の善行の総和が世の中を浄化していくならば、そのような横着は世の中のプラスにはならないだろう。

 一つの教えは、その行き着く先にまた新たな分岐点へとつながっている。
 心が弱くなっている時、ありがたい教えにただ盲目に従うことがある。
 日本には「だまされたと思ってやってみる」という言葉があるように、従うことは悪いことではない。
 ただ、教えの先の分岐点が見つかるよう、考えることが大切なのだと肝に銘じている。

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