メールの時間差攻撃「保存」と「後で送信する」
仕事でメールを書いている。
メールはスピードが命。仕事でのメールは速ければ速いほうがいい。
ステレオタイプに言えばこうなる。
だが、そうとは限らない。
「ちょっと、このWebページの枠線、太いのが気になるなぁ。もう少し細くならない?あと色もつけて欲しいな」
仕事の本質、その効果とは無縁の領域にある、こうした「暇な人の依頼」がビジネスの世界にはつきまとう。
暇な人なのだが、同時に偉い人だったりすると完全無視を決めるわけにもいかない。
そこで、メールの時間差攻撃の出番だ。 枠線の太さや色を替えるくらいのことは、60秒もあればアップロードまで終ってしまう。
そこですかさず「修正完了しました」とメールで報告すれば「おっ滅茶苦茶速いなぁ」という賛辞を送られるだろう。最初の一回だけ。
(その賛辞さえ送らない感謝知らずの男女も実在する)
一度、その速さがばれてしまうと、もう次からは当たり前のこと。
「うーん、もうちょっと明るい色合いをイメージしていたんだけどなぁ」
(最初から言え)
ひどい時には「やっぱり元の方がいいな。戻して」ということになる。
そこで報告のメールは、相手が帰宅した後にでも出すことにする。
時間が空けば空くほど、瑣末な指摘はしづらくなるものだ。
そこで、outlook expressで [ファイル] のメニューに出てくる「後で送信する」と「保存」の違いを覚えておく。
メールの下書きをして、後から送る場合
■下書きの時間を知られたくないときは「保存」
■下書きの時間を相手に知らせたいときは「後で送信する」
【 保存 】
■送信するまで[下書き]に格納される。
■outlook express を終了しても、送信するか?とは聴いてこない。
■送受信ボタンをクリックしても送信されない。
時間を置いてから送信した場合・・
■送信済みアイテムの「送信日時」はメールを送信した時間。
■受信者の「受信日時」は受信した時間(ほぼ送信した時間と同じ)・・これも当然だが・・
■受信者には[下書き]に入れた時間はわからない。
*受信者がとどいたメールに対して「返信」をクリックしたとき --- Original Message --- の Sent: に送信した時間が表示される。
【 後で送信する 】
■送信するまで[送信トレイ]に格納される。
■outlook expressを終了すると[送信トレイ]に見送信のメールがあります。ここで送信しますか?ときいてくる。
■送受信ボタンをクリックすると送信される。
時間を置いてから送信した場合・・
■送信済みアイテムの「送信日時」はメールを送信トレイに入れた時間。
■受信者の「受信日時」は受信した時間(ほぼ送信した時間と同じ)・・当然だが・・
■受信者にも送信トレイに入れた時間がわかる。
*受信者がとどいたメールに対して「返信」をクリックすると --- Original Message --- の Sent: にその時間が表示される。
ただ、この方法の難点は、下書きに入れたまま、忘れて自分も帰宅してしまうことである。
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