東から来た男
1981年10月、佐野元春は九州に上陸した。
台風は西から上陸するが、元春は広島でのライブを終え、関門海峡を越えて上陸した。
Welcome to the Heartland tour
佐野元春初のコンサート・ツアー
「motoくん、これ録音しておいて」
部活の先輩あつこさんは下宿にプレーヤーがない。
僕は子どもの頃からオーディオファンで、下宿にはトリオのアンプ、ダイヤトーンのスピーカー、TEACのデッキ、そしてテクニクスのプレーヤーがあった。
録音しながら聴いて気に入れば、個人で楽しむ範囲内で自分の分もテープに落とす。
「Heartbeat」に針を落として流れてきた「ガラスのジェネレーション」
五十嵐浩晃みたいで聞きやすいな。一応落としておこう。
この決断がその後つづく27年のファン生活の始まりだった。
→佐野さんとの出会い
岩田屋プレイガイドで発売後1週間の時、手に入れた7列め、ほぼ中央の席。
「今度、佐野元春のコンサートのチケットがあるんだけど、行かない?」
当時、博多では佐野元春の名前を出して誘っても、食いつきはゼロ。
もちろん誘っている男に最大の原因があるのだが、とにかく、誰ものってこない。
直前の週まで、各方面に折衝を続けたが不調に終った。
せっかくのチケットを使わないのはもったいない。
結局、隣りの席は親友(男子)が陣取ることになった。
映画は女の子と二人で行くものだという、先祖代々の教えを守ってきた僕は、コンサート界の厳しさに接し、この結果にかなりがっかりしていた。
つづく
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