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2007年8月22日 (水)

歳をとると時間が速く過ぎる

 幼稚園の頃住んでいた町を訪れると、町が小さく見える。
 身長100cmの高さで見える景色と、身長170cmで見える景色が違うからだ。

 40歳を過ぎた人どうしが
 「最近、時間が過ぎるのが速くない?」
 と話すことがある。

 子どもの時と比べて、大人になると心理的な時間がゆっくり過ぎるようになる。
 相対的に物理的な時間を速く感じる。
 心では4日ほどしか経っていないのに、実際には5日が過ぎ週末になっているというような場合がこれに当たる。


*参考文献「大人になるとなぜ1年が短くなるのか?」一川誠、池上彰 宝島社


 歳を取ると時間が速く進む理由。
 歳をとると時間に順応する能力が高まり、時間を短く感じるのである。

 学校の暮らしに慣れていない小学校の時は6年が長かった。
 だが、学校に慣れた中学校、高校の6年間は小学校の6年よりも少し短く感じているという場合。
 会社に入って初めの3年は長く感じたが、勤続20年を過ぎてからの3年はあっという間という場合がこれに当たる。

 歳をとると「経験済み」のことが「未経験」を上回る。
 未経験のことは、その数日前からどきどきしてあぁでもない、こうでもないと不安や期待に考えを巡らせる。そういう時間は長い。
 だが一度経験しまうと、二度めからは同じことをしているのに、時間は短く感じる。

 どこかに忘れ物をして取りに戻る道は長く感じるが、そこからの戻り道は短く感じる。

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