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2007年8月 3日 (金)

天神の都久志会館

 福岡に来て1年半が経っていたが、都久志会館には来たことがなかった。
 というよりも、コンサート会場に来たことがなかった。
 さらに言えば、コンサートは生まれて初めての経験だった。
 高校の予餞会でプロを目指しているという軽音楽サークルの三人組が「異邦人」を歌うのを聞いて、世の中にはこんなに唄がうまい人がいるのかと驚いたのがそれまでに見た唯一のステージ経験。

 デコと出会うまで、サッカー・スタジアムに足を運ばなかったように、強い動機付けとなる対象が現れなければ、人はその場所へ赴かない。
 だから未だに歌舞伎座に行っていないし、大相撲も観戦していない。

 元春、九州初上陸の日
 6時の開場に間に合うよう、地下鉄に乗って天神へ向かう。
 いつもならば、何処に行くのも50ccのバイク。電車賃を払って天神に出ることはない。ただ、この時は長期の免停中だった。自動二輪中型の自動車学校に行く道すがら、一発免停となるぴったり55km/hでねずみ取りにかかった。
 お陰で自動車学校の卒業検定では、試験官から「はい、免許証出して」と言われて、免許証代わりの赤切符を出さなければならなかった。

 地下鉄で天神に出るのは、部活の呑み会かコンパの時くらい。
 そのせいか、よそ行きで幸せな気分。そして、かなり緊張していた。

 都久志会館は、いつも買い物に行くFUTATAやダイエーのすぐそば、一本通りを隔てた場所にあった。
 海辺までかなり歩かなければいけない、いくつかの会場と違って、ここは福岡で最も街の中心に近いコンサート会場だ。
 22年後、ここ天神では、通りであぐらをかいて歌う少女YUIがプロへのスタートを切っている。

 会場に着くと、待たずに屋内に入ることができた。
 都久志会館は街の中心にあり、屋外で人を待たせるほどの広いエントランスはなかった。
 もちろん、コンサートそのものが初めてなので、なんの疑問も抱かず、当然のようにすいすいと入ろうとした。


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