世界初のデジカメQV-10
世界初の量産デジタルカメラ。カシオ計算機製造。1995年3月10日発売。
このカメラには現在のデジカメがすべて兼ね備えているわけではない、特別なおもしろさがたくさんあった。
■サイズが小さく軽い。
携帯電話がカメラを兼ねるようになってからは、この論点は薄れた。しかし、カメラを単独で持ち歩く場合、いまだにこれは重要なポイント。
■電源は乾電池
不意の電池切れでも、お店で電池を買えばよい。旅先では安心感があった。日頃は単3の充電池を使えた(充電池についてはメーカーは動作を保証していなかった)。
■回転レンズ
高低のアングルが撮りやすい。
被写体に撮影のタイミングを悟られずに撮ることができた。
■シャッター音なし
撮った時に音がしないため「いつ撮ったの?」と皆が驚いた。被写体に意識させず自然な絵が撮れた。携帯のカメラは盗撮防止のために必ず音が出る。あの音は国民の知性を疑っているようで、気に食わない。
■液晶モニター付き
初めて、あの小さい画面で今撮ったばかりの写真を見た時は衝撃を受けた。
■25万画素
今となっては、見るに耐えない画質。だがパソコンの画面で確認する場合は十分。
■ファイルサイズは20~25kb程度
発売当時はパソコンのハードディスクが500MB程度で、ファイルサイズが小さいことは理にかなっていた。デジカメの写真を紙に刷るというおかしなことをしなければ、画面で見る分には実用に耐えた。年賀状に載せる程度の大きさであれば充分な画質だった。
■記憶容量96枚。
発売当時はWindows95が出る前で、パソコンにつながずに使う人がいた。
「これはあまり見ないから、消すかなぁ」
と断腸の思いで、96枚の中でやりくりをしていた。
目の前に有名人がいる。
グルメ向けガイドブックに載っていたお店で食べる。
一斉に皆がカメラを取り出す。
そんな光景はこの一台から始まっている。
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