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2007年9月12日 (水)

押下

 【 おうか 】 キーを打つこと。
 辞典で「押下」をひくと「押して下げる」と書いてある。

 パソコンのキーボードを押すことを表現するとき、操作説明書で「押下」と書く。
 マウスボタンを「クリック」することと区別するための用語。

 実行ボタンを「押す」と書くと、画面上にある「実行」ボタンをマウスでクリックするのか、キーボードにある実行キーを指で押すのかを特定できない。

 「押下」はIT技術者が書く、操作マニュアルに使われる言葉。
 一般には全く使われないので、初めてこの言葉に接した人は戸惑う。

 漢字の読み書き、国語力にかなりの自信を持っている人でも、これは知らない。
 そういう人の中には、そんな言葉を使うなと怒り出す人もいる。

 ただ、IT技術者には、国語力のある人がほとんどいない。
 要求定義、プログラムの仕様にはこだわるが、ことばの定義にはこだわらない人が大半だ。

 「画面上の修正ボタンを押下する」
といった誤記をする人がいる。
 正しくは "画面上の修正ボタンをクリックする"だ。
 彫刻刀を持ってきて、液晶パネルを彫らない限り、画面に表示されたボタンを「押して」「下げる」ことはできない。

 ただでさえ、なじみのない言葉であるうえ、用法まで間違われると、ユーザーはとても混乱する。
 だが、ことばの違いを指摘されたIT技術者の八割は、必死に反論するだけで、何も変えようとしない。





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