失うものがない戦い、得るものがない戦い
さぁ、あとはクライマックスシリーズ。
チケットが売れて、テレビ放映権もはいるオープン戦。
讀賣グループの皆さんはさぞ、お喜びのことと思う。
できれば、G+ではなく地上波で流してもらいたい。
選手の皆さんは、エキジビションを控えたフィギュアスケート選手のように、結果を問われない晴れ舞台を楽しむだけ。
これは幸せだ。
特に巨人は前回優勝の2002年まで、日本シリーズに負けたらすべて吹っ飛んでしまう可哀想なチームだった。
今年からは、リーグ優勝ですべてが終わっているので、何も失うものがない。
もちろん、ロッテ、ソフトバンク、中日、阪神という4チームにも何も失うものがないが、彼らには何も得るものがない。
ロッテの場合、監督が「これから真の勝者を決める戦いが始まる」と言っているので、その気なのかも知れないが、通訳の誤訳であることを願いたい。
巨人ファンは皆ほっとしている。
2002年日本シリーズ、かつて4勝0敗で負けた西武に4勝0敗の勝利。
第4戦、鈴木尚広が浅いレフト前ヒットで生還したシーンに酔ったファンに、その後の4年は想像できなかった。
松井秀喜が日本プロ野球をぶっ壊した。
これは歴然とした事実だ。
Jリーグは欧州と南米の真似をして作った歴史の浅い興業。
だが、プロ野球は日本を代表するプロ競技だ。
カズや中田が欧州へ行ってもJリーグは壊れないが、予定調和日本ムラ社会の象徴、巨人の4番が、そのムラを捨てた。
人々が大切に守ってきたガラス細工のような野球ムラ社会が2002年秋、音を立てて割れた。
(10月10日につづく)
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