2010年問題とジェネリック医薬品
「2010年問題」とは、2010年前後に売上が大きい大型薬の特許が一斉に切れることで、製薬会社の収入源がゆらぐこと。
「****年問題」もいろいろあるが、国民にとってはどこが問題なのかがわからない問題もある。2010年問題もそのひとつだ。
世界上位10品目のうち、7品目の特許が2011年までに切れる。
特許が切れると、各社が一斉に後発薬=ジェネリック医薬品を発売する。
特許に守られて売上を確保していた製薬会社は、たちまち苦境に立つ。
そのため2010年に向けて、日本では大手製薬会社の経営統合が進んでいる。
新薬(先行医薬品)の特許期間は20~25年
特許が切れると他のメーカーが同じ成分、効果の薬を製造できる。
後発薬は有効成分の変更は不可だが、添加物は変更できる。
先発医薬品と同じ速さで、同じ成分が血液へ入るかを検査して合格している薬が後発薬。
2006年3月まで
医師が処方箋にジェネリック医薬品そのものの名称を書かなければならなかった。
↓
2006年4月より
処方箋に「後発薬への変更可」という署名欄ができた。
医師がそれに署名すれば、薬剤師と患者が相談のうえ、ジェネリック医薬品を選択できるようになった。
このため、この頃一斉にジェネリック医薬品を製造販売する製薬会社のテレビCMが始まった。だが、このところ見なくなった。
「後発薬変更」に署名する医者がいないのである。
医者にしてみれば、医療の安全性を盾に取れば、署名しないことに正当性を主張できる。
そして、薬の販売会社が従来通りの高い薬を売って、高い金を利用者から受け取ることができる。
2007年10月
2006年4月の処方箋の改訂が功を成さず、後発薬の切替が進んでいないため、中央社会保険医療協議会が処方箋のさらなる改訂を決めた。
メディアの皆さんは、老人医療費の問題を論うのと同じくらいの労力を、後発薬報道に充ててもらいたい。
2010年問題が起こらなければ、それは2010年大問題である。
からだの健康用語事典
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