大場、長谷部の快投を祈る
2007年3月9日、西武ライオンズがアマチュア2選手にかつて金銭を渡していたことを公表。東京ガス木村雄太(2006年ドラフトで横浜の指名を拒否)に270万円、早稲田大学の2007年度4年生野手におよそ1,500万円(うち500万円は一場靖弘問題後に手切れ金として渡していた)
一場靖弘を巡る裏金問題で巨人、阪神、横浜のオーナーが退陣していた頃、西武は大学生に手切れ金を渡し、ばれなければよいとほっかむりしていた。
その後さらに、西武では既に入団した選手に出来高の上限を超える支払、契約金の前渡しなどルール無視の悪行が発覚。
横浜も那須野巧に申し合わせを大幅に超える契約金を渡していたことが公表されたが、那須野は何の自粛もなく、そのまま投げ続けた。
NPBが横浜にペナルティを課さない理由は「申し合わせであり、ルールではない」ということだが、それならばルールにない「空白の一日」で江川は大手を振って巨人に入れるべきだった。
西武のルール違反を契機に希望入団枠が廃止され、半年後に迫ったドラフト会議から、選手側に選択の自由がなくなった。
悪いのは西武。不祥事の責任を大場や長谷部にとらせてどうする。
大学生・社会人の有望選手は春先まで希望球団に行けると思っていたところ、西武の不祥事のために選択の自由が奪われてしまった。
大場翔太はファンだったという巨人斎藤コーチの師事を仰ぎたかっただろうし、愛知工業大学の長谷部康平は中日に入りたかったかも知れない。
ただ、これからプロ野球で飯を食うためには、その不満を口にすることは許されず「12球団どこにでも行きます」と明るく言わなければならないのが哀しい。
大場は6球団が1位指名してソフトバンク、長谷部は5球団が1位指名して楽天がそれぞれ交渉権を得た。恐らく2008年が最後の指揮となる昭和世代の名選手、王・野村の元に奇しくもドラフトNo.1、2の選手が行く。
選択の自由を奪った西武を相手に、二人の若者の快投を祈る。
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