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2007年11月22日 (木)

バウワウのシグナルファイア

 BOWWOW (バウワウ) と言えば「シグナルファイア」だ。
 シグナルファイアはバウワウが1977年7月に出したセカンドアルバム。

  この一枚もしらべるが提唱する「二枚目最強論」を裏付ける。

  当時はCDがない時代なのでLPレコードで発売された。
 ヤフオクでは300円で売られている。
 亡くなったXのHIDEのような玄人から、素人までVOWWOW(1983年改名)のファン層は広い。
 その名盤だけに13年後の1990年、CD化されている。

 

 CDにボーカルでありギタリストの山本恭司がライナーノートを書いている。
 当時はメンバー4人が同じ家に住んでいたという。
 ジャケットに写っているメンバーの、いかにもロックバンドという髪型、服装がいい。リッチー・ブラックモアが「やめてくれ」と泣いて頼んだのに髪を切ったグラハム・ボネットが「Since you've been gone」を歌う映像を今見ると、ポップスバンドかと思ってしまう。
 やはりハードロッカーはカーリーヘアに限る。ただ今みると山本のそれはアフロに近い。

 

 「シグナルファイアは僕個人、いちばん思い出が深くて、いちばん好きなアルバム」
 山本もそう言っている。

 

 「プレリュード」が厳かに流れ「天国行き超特急」のイントロ・グルーブにつながる。
 ここで達する興奮は、後に出る
佐野元春「アンジェリーナ」にも劣らない。

 

 当時、ロック少年の間で絶賛された「シグナルファイア」だが、唯一の難点として合意されていたのは、山本恭司の唄がヘタだと言うことだった。

 歌詞が曲に乗り切れていない。
 
サザンオールスターズ、佐野元春が始めた音符に倍以上の歌詞をのせる手法を山本がやっていたら、さらにすごかっただろう。
 それこそ、思い出の一枚ではなく、ロック界の金字塔と言われていたかも知れない。

 

 2006年には「紙ジャケ」も出て、新品が1,901円で手に入る
 きっと今も、どこかの図書館で書庫に眠っている。

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