空港のカレーはなぜ美味しそうなのか
出発間際にベジタリアンではない僕は
家で何も食べてこなかったことを思うわけだ。
そう、空港ロビーのサンドイッチスタンドで。
でも僕は嗅覚がデリケートだから、となりのレストランから
流れてくるカレーの香りのせいで、福岡へ行くのを止めるかも
知れないね。
って止めるわけはないのだが、いつも思う。
なぜ、空港のカレーは美味しそうなのか。
ある日、羽田空港の待合いロビーのコーヒーショップにたたずみ、となりのテーブルのおじさんが食べているカレーの香りの中で、その理由をじっくりと考えてみた。
ネクタイを締めた頭髪がバーコードになったおじさんは、カートを向かいの席に立てかけて、一心不乱にカレーをかきこんでいる。
■空港のカレーは、街のカレーより本当に美味しい。
食べ比べたことがないので、わからない
■カレーがそこにあるとは思っていなかった。
空港に食事に行く人はいない。交通の手段として訪れた場所で、食べ物の強い香りを嗅がされることで不意を突かれる
■空港に行く時はお腹が空いている時だ。
確かに満腹に食べた直後、さぁ飛行機に乗るぞと空港に乗り込んだことはない。
■カレーはどこでも美味しそうなのだ。
そこが空港だからではない
4つではキリが悪いのであと1つと、頭をひねっていたら、おじさんはカレーを食べ終えてしまった。
さじを、それを置いていたナプキンに包み皿に置いた。
ご飯粒はキレイになくなっているが、さじですくいきれなかったルウが皿にバーコードのように残っている。
あれを舐めたい
とはさすがに思わなかったが、もし今おじさんが、皿を舐め始めたら、いいネタができる。
いや、舐めたことにしてしまおうか・・
と考えていたら、視線に気づいたおじさんはそそくさと席を立っていった。
カレーの余韻を楽しみたかったかも知れないのに悪いことをした。
もうそれ以上、空港のカレーが美味しそうな理由は浮かばなかった。
いつか、きっと同じ問題意識を持つ同士が、同様の考察をしてブログで発表してくれるだろう。
そしてその数が100人に達した時、ハウスかS&B食品が「空港カレー」を発売するに違いない。
早く食べたい。空港カレー
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