ITILとの向き合い方
----- Original Message -----
From: "サトウケイコ"
To: "スズキイチロウ"
Sent: Sunday, January 20, 2008 10:05 AM
Subject: Re: 通常受注についてのお願い
届いた業務メールの中にこんな記述があった。
サトウケイコは事業部門のユーザー
スズキイチロウは問合せ窓口の社員
ルールはこう決まっている。
ユーザーが業務依頼をする場合「窓口」のML宛てにメールを出す。
だが、サトウケイコはそのルールに則らない。
「窓口」宛てにお願いすると、却下されるようなケースをスズキイチロウ個人にねじ込んで来るというのではない。
サトウケイコは文書管理とか、ITILとか、そういう形式にとらわれた業務フローを無視しているのだ。
確かにその気持ちはよくわかる。
ITILを入れたために、喧嘩が絶えず、家族的だった会社がお役所 兼 戦場と化してしまった会社が多いはずだ。
イギリスはそれを「ベストプラクティス」と銘打って世界中にまき散らす。
アメリカもその普及に血眼になる。
ITIL命(いのち)の人々が何を狙っているか、まだわからない人がいる。
部下もITIL病に感染しなければ、サラリーマンとしての地位を失ってしまうので、積極的に自らを洗脳する。
だからITILは止(と)める人がいない。
だからITILは止(や)めようという人がいない。
ITILによって得られるものは大きい。
仕事の効率がよくなり、ストレスが減ることも多い。
自称"職人"には仕事を抱え込み、手の内を明かさなかいことで、居場所をキープしようとする人がいる。
そういう人に、仕事の中身を無理矢理公開させるための外圧として、ITILは好適だ。
ITILを学び、四の五の言わず一度やってみる。
そこから、職場に合うものを残し、合わないものに無理に合わせようとしない。
その姿勢が大切なのだ。
件のサトウケイコのように、はなっから参加しないという人は、サラリーマンを辞めて、世界が自分中心に回る会社でも起業したほうがよい。
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