人前で読むのに抵抗がある本
本は書名が表紙と背表紙に書いてある。
表紙には書名が書いてあるので、内容によっては、電車や職場で読む時には表紙を隠さなければならない。
また書名が背表紙に書いてあるので、本棚に立てておくと家族に見られてしまう。
これは隠しようがないので、図書館でその場で読む、読んですぐブックオフに売るといった工夫が必要になる。
「仕事を征服し、女にモテる強い男を作る法」大島清 1996年12月
なんという下品でわかりやすいタイトルか。
ただし、手に取りづらさを乗り越えて読んでみると、内容が確か。
・カップ麺をなぜ食べてはいけないか?
・夜食はなぜいけないか?
・残業する脳のメカニズム・・
など現代人の悩みを大脳生理学の見地から論理づけた傑作。
著者の大島清は1927年広島県生まれの医学博士。
東大卒 京都大学名誉教授 愛知工業大学客員教授
脳の理論をわかりやすく書いた著書が多い。
「上司から脳を守れ」大島清 1998年12月
こちらも職場では読めないが、困った上司に悩まされている方は読んでおくとよい。
「離婚の手続きとすすめ方―これで万全」2006年1月
転ばぬ先の杖として学んでおきたい・・。ただ、それだけでも、やはり家には置けない本。
家族に余計な不安を与えてしまうし、駆け引きをしたい人の場合、手の内がばれてしまう。
職場、電車とどこにもこの本を読む場所はなく、カバーをかけてもらって早々に読み終え、処分しなければならない。
「うつかも知れない 死に至る病気とどう闘うか」磯部潮 光文社 2006年4月
これは職場では読めない。
うつ病と聞いただけで、厄介者のように扱う上司が少なくない。
心療内科医には、この本に書いてあるような良心的な医者もいれば 「これからベンツに乗ってゴルフに行くんだから早く帰れよ」と言わんばかりの医者もいる。
臨床心理士 磯部潮が "自分がうつ病になったら、このような診療を受けたい" というクリニックの事例は、病院選びの指針になる。
「身近に亡くなりそうな人がいたら読む本」市川愛 2006年6月
これは親と同居していると読めない。
だが老いた親は本棚の裏側まで掘り返さないだろうから、読んで隠しておけばよい。
葬儀、戒名、お墓、相続
親が高齢にさしかかる40台になったら、さらりと読んでおきたい。
こうした、人前で読むのに抵抗がある本に書いてあるような情報は、必要に応じてとても知りたい情報である。
身近に詳しい人がいるかというと、なかなかいない。
インターネットで調べても、情報の属性に信頼が置けない。
その点、書籍は後々係争にならぬよう、編集者が慎重に精査してから発売されている。
人目に触れぬ工夫をしてでも、確かなものはやはり本ということになる。
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