旧1号ビッグマスク賞当たる
「お客様お持ち帰り用」と書いた方のくじを渡される。
携帯サイトにアクセスすると、ダブルチャンス賞として、声優サイン入りの「電王ビッグマスク賞」が当たるらしい。
携帯電話会社とつるんで儲けるために、携帯サイト限定にした企画は非常に迷惑だ。
あざとい。
はぎ取ったほうのクジを握った兄ちゃんは表情一つ変えず、景品コーナーに向かう。
なんだ景品は奥から出てくるんじゃないのか。
てっきり、店頭にあるのは展示用見本だと思っていた。
彼のあまりの無造作ぶりに一瞬、もしかしてという予感がよぎる。
すると兄ちゃんは景品コーナーから一番大きな箱を手にして、レジに戻ってきた。
確かあの位置にあったのは旧1号。
でもまさか、もう一つのビッグマスク「電王」じゃないよな・・
でかいなぁ
という顔をしながら袋に入れますか?と尋ねる兄ちゃん。
一等が当たるという非日常なできごとに対して、あくまで日常モードで対応をつづける兄ちゃん。
僕のほうから口火を切った。
moto「それって一等ですよね」
兄ちゃん「あぁはい。おめでとうございます」
兄ちゃんが笑顔をみせて、ようやく晴れがましい表彰式が始まった。
兄ちゃん「これ最後の一つですよ。でも旧のほうですけど・・」
その旧が欲しいのだ。
実は仮面ライダー旧1号のファンクラブ会長なんです。
と言うと、引かれてしまう。
moto「いやぁこっちが欲しかったんです。嬉しいなぁ(標準語)」
とは、聞いてくれなかった。
セブンイレブンで一番大きなレジ袋に入れても、取っ手がつかめない。
「ここ、持っても大丈夫ですよ」
プライズの取っ手を持つよう促す兄ちゃん。
3億円の宝くじが当たった時の練習だと思い、辺りを警戒しながら家路についた。
仮面ライダーのマスクは、少しでも見る角度が違うだけで、別人の顔を見せる。
朝からイメージしていた、並べた写真を撮る。
ディスプレイのほうが背が低いので、本を敷いて高さを調節する。
案の定、大きさ、型ともに全く同じだ。
違うことといえば次の2点
1,クラッシャー上(マスク上側に付いている部分)の塗装がビッグマスク賞のほうが濃い緑で塗ってある。
2,アンテナは違う色。長さ、角度が違う。ただし、素材は同じで、両マスク共に「タイプA」の先にストッパーがないデザイン。
Oシグナル、Cアイ共に同じ。塗色も同じ。
差異は見られない。
ディスプレイはマスクがスタンドに固定されているが、ビッグマスク賞は取り外しができる。スタンドに収めるとぴたっと決まり、左右上下の向きが変えられる。
ゲットしたてのグッズは、しばらく目の前に飾って置くのが常だが、ビッグマスク賞はその日のうちにショウケースの「旧1号置き場」へ。
コレクターは手に入れるまでがストーリー。
靴や時計のように、使いこむ楽しみがない観賞用グッズは、あっという間にショウケースに埋没してしまった。
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