旧1号ビッグマスク賞
2007年暮れ、セブンイレブン店頭で「一番くじ仮面ライダーシリーズ~栄光のライダーマスク編~」が展開されていた。
いつものセブンイレブンに入って、目が一点に固定された。
どでかいブリスターパックに入った旧1号
思わず膝を折り、腰を落として一等の「旧1号ビッグマスク賞」を観察する。
マスク台には変身ベルトがあしらわれている。マスクの大きさは原寸の二分の一か。
ただ原型は、2007年2月に発売された仮面ライダーマスクディスプレイと同じにみえる。
クラッシャー部分の塗装が、てかりのある緑であるところが酷似している。
1回500円
一番くじシリーズは「空くじ無し」なので、外れた場合の景品もチェック。
旧1号ものは他にはない。
これならば、もらってもいいかなと強いて言えるのは、骨戦闘員ボールペン。
新入社員のマリちゃん「へぇ、かわいい」
moto「これは仮面ライダーの戦闘員で、骨戦闘員と言うんだ。バイクに乗って戦うマシン戦が得意なんだよ。初期の戦闘員はベレー帽をかぶっていたし、こうして覆面を被ってからも黒戦闘員、赤戦闘員といって胸には骨の図柄が書いてなかったんだ」
残念ながら、こんなツッコミをしてくれる新人のマリちゃんが僕にはいない。
この骨戦闘員ボールペンをゲットしても使う場面がない。
RPGから我に返り、ここは様子を見ることにした。
ヤフオクで検索すると既に多数の出品があった。
落札価格は 2,000円台から 3,000円台。
旧1号のプライズが高値を呼ぶことは滅多にないので、これでも高い方だ。
同種の「ライダーマスクディスプレイ」の時はプライズとして流通量が多かったため、ヤフオクでは 1,200円でも買い手がつかないことがあった。
メーカーは「ライダーマスクディスプレイ」と同じバンプレスト。
これは同じ型から起こしたものと考えるのが妥当だ。
ほぼ同じ物に、送料まで含めると4,000円弱を払うのはばかばかしい。
見送りを決めた。
1月某日
この日の占いは、最も幸運と出ていた。
なんだか一つくらい、勝負手を打ってみたいと思っていた。
夕闇が迫った頃、一つのアイデアが浮かんだ。
よし、今日のトレーニングはウォーキングにして、最後にあのセブンイレブンに寄って「一番くじ」を引こう。
狙いは「骨戦闘員ボールペン」だ。
防衛規制が働き、ここでは1等を除外している。
およそ3kmのウォーキングを終える頃、セブンイレブンが見えてくる。
速歩のままでは怪しい人だと思われるので、お店の5m手前でシフトダウンして、ふつうの速さに切り替えて入店。
いつも「一番くじ」が置いてあるエンド(売り場の端っこのこと)をチェック
ない!
くじが無くなっている。
これを楽しみにして来たのに。
いや昨日まではあったから、まだ倉庫にはあるに違いない。
店員さんに言って、一回だけ引かせてもらおう。
もしかしたら、骨戦闘員は末等だから、他の景品が当たっても替えっこしてくれるかも知れない。
レジに向かう・・
レジ前にあった。
旧1号マスク、骨戦闘員ボールペン ちゃんと置いてあった。
「あと残りわずか」と昨日まではなかった、手書きの紙が貼ってある。
moto「これ一つしたいんですけど」
兄ちゃん「あぁはい、このカードを持ってレジにお願いします」
レジから出てきてカードを指し示してくれた。親切な兄ちゃんだ。
これがクジなのか?と思いながらも、無頓着に一番手前にあった1枚を引いてレジに置く。
ナナコで支払を済ませると、兄ちゃんが後ろから小さな箱を取り出して、僕に差し出す。
「どうぞ」
おぉやはり、こうして引くのか。
右手には今買ったばかりのカフェオレやパンを持っていた。
一瞬右手で引きたくなったが、左手を箱につっこむ。
「あと残りわずか」のクジは、確かに少なかった。
一番上にあったクジに触れた時の、箱の底までの距離から推測して15枚ほどか。
一番最初にコレと思ったものを引く。それが僕の流儀。
だが最近はうまくいかないことが多い。
一旦底まで達してすくいあげた時、人差し指に触れたクジが
「今日は僕が君のクジだ」
と言っているようだった。
時計は五時を指していた(全然関係ない)
くじを自分でめくり、兄ちゃんに渡す。
「こちらどうぞ」
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