本屋の本、図書館の本
本屋の本は本の匂いがするが、図書館の本は本の匂いがしない。
図書館で新刊をリクエストして1番に手にした時も、やはり匂いを感じない。本の匂いは本屋の匂いなのだろう。
本屋の本はその場で買ってすぐに読むことができる。
図書館の本は貸出中や予約している人が多いと、なかなか読めない。
「スタバではグランデを買え」の場合、予約順位を蔵書数で割ると、全員が期限を守って返却したとしても、読むのは半年先になる。
本によってはリクエストしても買ってくれないことがある。
漫画、写真集、DVD付きの本はまず無理。
新書でもタイトルによっては、なかなか買ってくれない。
今、頼んでいる苫米地英人の「洗脳支配」も、なかなか予約リストにあがってこない。
アンチカルトの人だから、本来ならば迷わず買ってもらいたいものだ。
本屋の本はあまり面白くなくても、斜め読みがしづらい。読み飛ばした分だけ元が取れないような気がする。
図書館の本は、気兼ねなくすいすい読める。
実際、本の現状に鑑みて言えば、このほうが健全な読み方だ。
本屋の本は重要なところに線を引ける。
図書館の本は線が引けない。それでも、時々誰かが引いて消しゴムで消してある。誰かが線を引いていると、思考が引きずられてしまう。
線を引けないので、その分、脳が頑張る。そこで、線など引いて読んでいる場合じゃないと気付く。
本屋の本は置き場所に困る。
図書館の本は置き場所が要らない。
この本は思い出の本だ。この本は永久保存版だ。と言っても本棚に飾っているだけ。読みたいときに図書館に行けばそこにあるし、アマゾンのなか見検索で、フレーズを探すこともできる。
本屋の本はお金がかかる。
図書館の本はお金がかからない。
1年で1000冊読むといった芸当を本屋の本でやるには、相当な財力が必要になる。
本屋の本は綺麗。
図書館の本は汚れていることがある。隅っこが折られていることもある。風呂につかって紙がびろびろになっていることもある。
いい気分ではないけれど、自分の物ではないので、気にするほどでもない。
今はインターネットで蔵書検索と予約ができる図書館が増えた。
自宅で予約状況が確認できるので、無駄足を踏まずに済むから有り難い。
以前、デジタルディバイド(情報格差)によるサービスの不均衡を理由にして、インターネット検索を導入しないという図書館があった。今から5年前のことだ。
その地域もようやく 2008年4月からインターネットに対応する。
インターネットに対応しなければ、貸出冊数が稼げないことがわかったのだろう。
図書館は利用の度合いに応じて図書購入費が増減する。
利用されていないサービスに予算がつかないのは、税金なのだから当然のこと。
あ、この本、読みたいな。
でも今、お金ないし。
そんな時は最寄りの地域図書館をYAHOO!、Googleで検索してみることをお勧めします。
CDも借りられます。
最新のものは待ちが長いけど、ちょっと前の音楽を聴き直そうという時は実に便利。TSUTAYAはそういう「ちょっと前」のものが全く棚にないので、図書館のCDコーナーは貴重です。
図書館スタッフは概ね、親切で気持ちがいいですよ。
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