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2008年2月13日 (水)

マラソンコースの下見

 2月3日7:30 新宿都庁前 出発
 東京マラソンコースの下見「東京マラソン2008コースウォーク」が行われた。

 下見のために道路を封鎖するわけにはいかないので、実際にはマラソンコース脇の歩道を使ったウォーキング。ゴール制限時間は17時(9時間30分)
 1km10分で歩くと422分(7時間2分)なので、ゆっくり歩いて、途中で人形焼きを買って食べたり、記念撮影をすることもできそうな、ゆったりとした制限時間。

 ところであなたは「下見」をする人だろうか?

 結婚式場の下見、宴会場の下見、学校の下見、入学試験会場の下見、会社の下見、オフ会場の下見、ドライブコースの下見、バーゲンの下見・・
 どれか一つくらいはしたことがあるだろう。

 初めてマラソンに挑んだ荒川市民マラソン2006の2週間前、その下見をしようと考えた。
 ワゴンに自転車を積み込み、スタート地点まで行く。
 そこから自転車でコースを走る。
 荒川市民マラソンは河川敷の散歩コースなので、いつでも走ることができる。
 1km3分で走るとして2時間強。ゆっくり走っても3時間。
 なんとか走れないことはない。
 だが、外は寒いし、気が進まない・・・

 すると、ちょうどその日読んでいたフランク・ショーターの著書「走りを極める オリンピック金メダリストによるフルマラソンのためのパーフェクトガイド!!」産調出版 2005年11月 に次のような趣旨の一節が出てきた。

 「下見はするべきではない。距離を知ることは距離への恐怖につながる。それは、本番のレースにおいて決してプラスには働かない」

 偉大なる金メダルランナーのありがたい言葉を受け、下見は即座に廃案にした。
 シドニー五輪では、Qちゃんが勝負どころ近くのアパートに宿をとった。などと下見をすることのメリットが報じられることはあるが、それは五輪代表枠を競うトップ・アスリートの話。

 既に下見をしてしまった人には悪いが、もし下見をしたのならば、その記憶を消すことに努めた方がよいかも知れない。

 街を練り走る東京マラソン、周回コースのかすみがうらマラソンは、次にどんな景色が現れるかという楽しみがある。
 一方、荒川や湘南国際のような、ワンウェイ折り返しの場合、コースはひたすらまっすぐなだけで、下見するポイントすらない。

 湘南国際は箱根駅伝でも走る国道を封鎖して走るため、それでもまだ景色に変化がある。
 だが、荒川に至っては、景色はひたすら川と土手と空。
 東京を走る人には音楽は要らないかも知れないが、荒川を7時間かけて走る人には、走ることに脳が飽きないような対策が有効だ。



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