3月16日は荒川市民マラソン
この週末、3月16日(日)は荒川市民マラソンが行われる。
2月の東京マラソン2008
3/2 びわ湖 男子選考レース
3/9 名古屋 女子選考レース
出場するランナーはテレビでマラソンの空気を予習してきた。
そして、いよいよ出番である。
荒川は川だと思っている人が多いが、実際は人工の放水路。
荒川市民マラソンは、その荒川河川敷往復コースで行われる。
1ウェイ折り返しで行われ、復路は強い向かい風に見舞われる。
荒川は 1998年に始まり、今年は第11回大会。
今でこそ、春マラソンといえば「東京マラソン」だが、荒川は長らく首都圏唯一のど素人向けマラソン大会として人気を独り占めにしてきた。
そのポイントは制限時間にある。
「42km? ムリムリ! 1kmだって走れないよ」
と誰もが思っている。
そこで「荒川は 制限時間 7時間」と耳にする。
7×60=420分である。
自分は 1km 10分くらいの速さで歩くことはできる。
1km10分を42.195kmに換算すると、421.95分である。
なんだ、2分オーバーじゃないか。
少し走れば、あとは全部歩いたって完走できるじゃん。
「自分は見る側から、やる側に回れるか?」
1km10分ペースで歩いても完走できるというのが心に響く。
これが 6時間だとそうはいかない。
1kmあたり 8.5分ペースが求められる。
ジョギングで 8.5分/kmペースはさほど難しくないが、徒歩で 8.5分/km というのは、かなりのスピード。ゆえに、大半を走らなければ完走はできないということになる。
「やっぱり、ムリ」
ど素人はここで思考を止める。
ど素人が走る初マラソンとしては、制限時間 7時間は必須。
もし、東京マラソンが第1回から 5時間や 6時間制限で始めていたら・・
それは、走るのが趣味という一部の人の競技会であり、市民のお祭りにはならなかった。
2006年大会が強風に見舞われたことで、2007年大会は初めて参加者が前年割れを起こした。
このコースは復路が北西に向かうため、季節的に復路はずっと向かい風に遭う。
しかも河川敷の土手なので風を遮るものがない。
2006年はいつにもましての強風。近くを走るJRは運転を見合わせていた。
走っても体が前に進まないので、歩いていたのだが、何度も土手から落ちそうになった。
2006、2007をつづけて走ったランナーによると、2007も風は吹いていたが、2006と比べれば風のうちにも入らないということだった。
出場資格が抽選となる東京マラソンは、今年 10万人の落選者を出した。
一方、荒川の出場申込みは先着順。
これまで一度も締切で落選者を出したことはなく、申し込めば走ることができた。
だが、今年の第11回大会は初めて締切よりも5日早く受付を終了した。
「荒川は多めにエントリーを受け付けるから、締め切られることはないよ」
という僕の情報を真に受けた友人が、申し込もうとした時には、もう受付が終わっていた。
今年は史上最高の人数になりそうだ。
東京マラソンが底上げしたパイを荒川がひろう。
この傾向は、東京マラソンが2005年暮れに発表された翌春の第9回大会から始まっている。
東京マラソン2009は 3月開催となるため、来年は 1週間違いでの開催となる見込み。
東京人気は来年はまだ安泰と思われ、東京の落選者で荒川が賑わうという構図は、2009年もつづくだろう。
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