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2008年3月10日 (月)

変な話

 変な話という変な話し方がある。
 変な話という言葉は本来「奇妙な話」「口に出すのもはばかられるような話し」を指すはずだ。
 だがここでいう変な話は、ちょっと変な話だ。

「変な話、お願いしてもいいですか?」

 そう言われると一瞬、思考が停まってしまう。
 どこがどう変なのだろうか。

 その心は
「誤解を恐れずに率直に言えば」
「言いにくいことなのですが」
というところだろう。

 誤解を恐れずに率直に言えば 12音
   ↓
 変な話 6音

 話す言葉が半分で済む。

 今年もよろしくお願いします。
   ↓
 ことよろ

 と省略しているのと、何ら変わらない。

 「変な話」を言う人は、そうたくさんはいない。
 「変な話」を言う人は、役職者、いわゆる偉い人ではなく、平社員つまり立場の弱い人に多い。
 また、十分な根拠、自信に裏打ちされていない時に、よく「変な話」が出る。

 彼らは、いつからそれを言うようになったのだろうか。
 その下敷きになる著作、影響を受けた先達や有名人の口癖があったのだろうか。

 二枚目芸能人が「ぶっちゃけ」と言えば、ぶっちゃけが流行り、タメ口で話せば、無作法で状況をわきまえないタメ口が横行する。
 テレビで「変な話」を言われた日には、気持ちの悪い「変な話」トーカーが日本にあふれることになり、想像しただけで憂鬱だ。

「変な話、独自に判断してもいいってことですよね。」
「変な話、明日でもいいですよ」
「変な話、席に戻られたらお電話いただいていいですか」

 変な話の人は、何でも変な話で片付けてしまう。
 変でもない話まで、変な話にしてしまう。

 あなたが言っているのは、どこも変な話ではなく、
 あなたの話し方が、変なのですが。

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