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2008年3月 8日 (土)

心の壁に貼り付いた言葉

心に残る言葉がある。

もう、終わってしまった・・・

いま、ピアノ鳴りましたか?

焼き海苔をそれだけ、頬張った時のように
心の壁にぺたっと貼り付いて、離れない。

この言葉を聞いたのは、学生の頃だ。

その当時、僕は一ヶ月の食費を15,000円で暮らしていた。
特に切り詰めているというわけではなく、当時の収入に見合った予算がその金額だった。

その頃、僕の友達にワタナベ君がいた。
高校ではボクシングをやっていたという彼は、いつも頬がこけて痩せていた。
見るからにハングリーな目つきだったが、実はそのお腹もハングリーだった。

彼は貧乏だった。
食費15,000円の僕はたまに、インスタントラーメンを食べることはあったが、ワタナベ君は毎日がインスタントラーメンだった。
それも、1袋のうまかっちゃんを2つに割って、朝と夜に食べていた。

お昼休みになると、僕らは学食に集いお昼を食べる。
1日の食費が500円の僕は、380円の定食には手が出なかったので、もっぱら180円のカレーを食べていた。

だが、ワタナベ君は下宿でおにぎりなどを作ってきて、そこで食べていた。

ある日、ワタナベ君は持ってきたサンドイッチ一切れを大切に食べていた。
それを見て、お腹空かないのか?などとつっこむ人は、もういなくなっていた。

最後の一口を飲み込み終えた時、ワタナベ君がつぶやいた。

もう、終わってしまった・・・

一日の中で食べることは、とても楽しみなことだ。
食べる、寝るという機会は、ほぼすべての日本人に毎日訪れる。
右肩上がりの会社経営者や、買った株が毎日上がるという人でもない限り、寝る、食べるということがその日訪れる唯一の楽しみという人は多い。





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