心の壁に貼り付いた言葉
心に残る言葉がある。
いま、ピアノ鳴りましたか?
焼き海苔をそれだけ、頬張った時のように
心の壁にぺたっと貼り付いて、離れない。
この言葉を聞いたのは、学生の頃だ。
その当時、僕は一ヶ月の食費を15,000円で暮らしていた。
特に切り詰めているというわけではなく、当時の収入に見合った予算がその金額だった。
その頃、僕の友達にワタナベ君がいた。
高校ではボクシングをやっていたという彼は、いつも頬がこけて痩せていた。
見るからにハングリーな目つきだったが、実はそのお腹もハングリーだった。
彼は貧乏だった。
食費15,000円の僕はたまに、インスタントラーメンを食べることはあったが、ワタナベ君は毎日がインスタントラーメンだった。
それも、1袋のうまかっちゃんを2つに割って、朝と夜に食べていた。
お昼休みになると、僕らは学食に集いお昼を食べる。
1日の食費が500円の僕は、380円の定食には手が出なかったので、もっぱら180円のカレーを食べていた。
だが、ワタナベ君は下宿でおにぎりなどを作ってきて、そこで食べていた。
ある日、ワタナベ君は持ってきたサンドイッチ一切れを大切に食べていた。
それを見て、お腹空かないのか?などとつっこむ人は、もういなくなっていた。
最後の一口を飲み込み終えた時、ワタナベ君がつぶやいた。
もう、終わってしまった・・・
一日の中で食べることは、とても楽しみなことだ。
食べる、寝るという機会は、ほぼすべての日本人に毎日訪れる。
右肩上がりの会社経営者や、買った株が毎日上がるという人でもない限り、寝る、食べるということがその日訪れる唯一の楽しみという人は多い。
| もう、終わってしまった・・・ |
いま、ピアノ鳴りましたか?
焼き海苔をそれだけ、頬張った時のように
心の壁にぺたっと貼り付いて、離れない。
この言葉を聞いたのは、学生の頃だ。
その当時、僕は一ヶ月の食費を15,000円で暮らしていた。
特に切り詰めているというわけではなく、当時の収入に見合った予算がその金額だった。
その頃、僕の友達にワタナベ君がいた。
高校ではボクシングをやっていたという彼は、いつも頬がこけて痩せていた。
見るからにハングリーな目つきだったが、実はそのお腹もハングリーだった。
彼は貧乏だった。
食費15,000円の僕はたまに、インスタントラーメンを食べることはあったが、ワタナベ君は毎日がインスタントラーメンだった。
それも、1袋のうまかっちゃんを2つに割って、朝と夜に食べていた。
お昼休みになると、僕らは学食に集いお昼を食べる。
1日の食費が500円の僕は、380円の定食には手が出なかったので、もっぱら180円のカレーを食べていた。
だが、ワタナベ君は下宿でおにぎりなどを作ってきて、そこで食べていた。
ある日、ワタナベ君は持ってきたサンドイッチ一切れを大切に食べていた。
それを見て、お腹空かないのか?などとつっこむ人は、もういなくなっていた。
最後の一口を飲み込み終えた時、ワタナベ君がつぶやいた。
もう、終わってしまった・・・
一日の中で食べることは、とても楽しみなことだ。
食べる、寝るという機会は、ほぼすべての日本人に毎日訪れる。
右肩上がりの会社経営者や、買った株が毎日上がるという人でもない限り、寝る、食べるということがその日訪れる唯一の楽しみという人は多い。
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