ゴルフは紳士のスポーツ?
「7番アイアンっていつ使うの?」【 2 】
ゴルフには「打ちっ放し」という練習場がある。
野球にはバッティングセンターがある。
テニスにはオートテニスが・・あった。
でも、それくらいだ。
これだけ練習産業が全国 津々浦々で営業しているのはゴルフだけだ。
地方都市の打ちっ放しは広い。
ネットまでの距離が300ヤードを超えることも珍しくない。
そういう打ちっ放しでは、ゴルファーは必死になってドライバーを振り回している。
打ちっ放し練習場の周囲には、ボールが外に飛び出さないようネットが張り巡らされている。地方の広い練習場では、天の部分にネットがなく、プロ崩れの強打者がネット越えを楽しんでいる。
ネットには300、200 というように 距離がヤード表示されている。300の表示にボールが突き刺されば 「やった300ヤードだ!」と思うところだが、一階席で打った場合と、二階席で打った場合では、おなじ300でもその意味は違ってくるので当てにはならない。
練習場は打席数を稼ぐために 2階、3階をつくる。ただ2階以上では距離感がおかしくなるので、1階で練習するのが望ましい。現実のゴルフ場では、2階や3階から打つことはないからだ。(希にスタートホールのティーグラウンドが2階にあるゴルフ場がある)
ドライバーというのは運転手のことではなく、一番ウッドのことだ。
競技では、ゴルフバッグに入れられるゴルフクラブは14本までと決まっている。グリーンで球を転がしてホールに入れるパターも含めて14本。
ゴルフボールを引っぱたくクラブは13本。
どんな種類のクラブを何本入れるかは自由。
7番アイアンを13本入れてもよい。
一般的にはウッド3本、アイアン10本を入れる。
ウッドとはヘッドがもっこりしていてボールを遠くまで飛ばすクラブ。昔はヒッコリーなど材質が木だったのでウッドという。現代においてはほとんどメタル=つまり金属。
1980年代にセイコーがS-YARDという1本8万円もするチタンヘッドのドライバーを大流行させて以来、チタンを使ったウッドが普及した。
チタンは軽くて反発力が強い。カーボンも反発力は強いのだがコストが高い。
軽いと言うことは同じ重さで容積を大きくできる。
いわゆるデカヘッド。
バットでボールを打つのと、ラケットで打つのではどちらが当たる確率が高いかということだ。
素人はデカイほど嬉しい。見下ろしたヘッドがデカイと、いかにも当たりそうで安心感がある。
素人にとっては、まず当たるか当たらないかが勝負だ。
ちなみにゴルフでは空振りも1打にかぞえる。
プロの試合で空振りというのはないので、見るだけの人にはわからないが、素人ゴルフでは日常茶飯事。
ゴルフ場でもしょっちゅうやる。
空振りすると
「今の素振り?素振り?」
とツッコミが入る。
ツッコミがはいれば、いやぁやっちゃったよ。と空振りを認めて1打として申告しやすい。
だが、周囲が見てはいけなかったものを見てしまった・・と凍り付いた時、いかにも素振りでしたという素振り(そぶり)をする人がいる。
これをやった人は、3年くらい人間見られる。
人間性の挽回は容易ではない。
ゴルフは紳士のスポーツと言われるからだ。
紳士はウソつかないということだ。
だが、最近の紳士はそこのところが怪しいので、ゴルフはインディアンのスポーツと言った方がいいかも知れない。
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