仮面ライダー旧1号のリメイクを求む
旧1号のファンクラブをつくって、はや1年半になる。
「旧1号?あれってかっこいいよね、やっぱりライダーは旧1号が一番だよね」
という人はいる。
だが、そう言う人が皆、旧1号の本を買ってくれるわけではない。
「ナボナ?あれっておいしいよね、僕も好き」
という人はそうは言いながら、滅多に亀屋万年堂に足を運ばない。
「モスバーガー?やっぱり、マックよりモスだよね」
という人はそうは言いながら、いつもマックでお茶している。
人に言われて初めて好きだと賛意を表す程度の人から、消費を引き出すことは期待できない。
仮面ライダー旧1号は1973年、今から35年前に1クール(13話)だけ放送された仮面ライダー。
それ以降の35年は引退後の芸能人みたいなもので「あの人は今」的なアイドルだ。
現役を退いて35年過ぎた割には、その関連グッズは売れているほうである。
しかし、それほど多くの情報が流通しているわけではない。
それは、その対象となるアイドルが動いていないからだ。
佐野元春が歌いつづける限り、ファンのコミュニティには、その共通キーワードについて新たな話題が提供される。
だが、佐野元春が引退してしまったら、その後どういう状況が訪れるのかということは、日頃誰も想像していない。
さて、旧1号だが、引退して35年経つため、新着情報といえば、メーカーが作る「旧1号」関連商品の紹介のみ。
掲載されている雑誌は限られており、ホビージャパン、Quant が写真、商品名、発売時期を紹介する程度。
唯一、ハイパーホビーだけがその商品開発背景まで踏み込んでいる。
「月刊 仮面ライダー旧1号」という雑誌を読みたい。
薄くてもいい。
値段は 1,000円程度で。
だが、現実には「あれっていいよね」ファンは多くとも、実際に毎月千円を出す人がそれほどいるとは思えない。
ヤフオク価格を見ていても、旧1号グッズは、よほど数量が少ないものでない限り、ほとんど元値を割っている。
さて旧1号ファン頼みの綱「ハイパーホビー」が2007年秋に「ハイパーホビープラス」という雑誌をスタートさせた。ここまで半年で vol.2 が出たところなので、当面は季刊のようだ。
vol.1では旧1号特集が組まれるという告知がハイパーホビーに載っていたので、徳間書店から取り寄せた。
期待に胸ふくらませたほどのページ数、情報量ではなかったが、一つだけ、気になることがある。
それは別冊付録
かつて、石の森章太郎が書き下ろした映画向け絵コンテ
そこには、1号を本郷猛ではないキャラクターで、映画化しようと意思があったことが書かれている。
一瞬、現在のことかと錯覚した。
そして、徳間書店がその錯覚を意図しているようにも読めた。
2005年11月5日、東映が劇場公開した「仮面ライダー THE FIRST」
仮面ライダー旧1号と旧2号、イケメンの俳優が扮する本郷と一文字が登場した。
ただし、旧1号、旧2号はデザインが現代風にアレンジされており、バンダイの超合金玩具のよう。
サイクロン号は全く別もの。旧ライダーファンとしては、ライダーとサイクロン号だけは旧デザインのまま、時を現代に置き換えたストーリーに当てはめて欲しかった。
その後、放映された「Next」もやはり、リファインされたライダー。
旧1号とは似て非なるライダーだ。
本郷、一文字というキャラクターにこだわりはない。
旧1号、旧サイクロン号がそのままの姿で登場すれば、後は何も要らないのだ。
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