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2008年3月15日 (土)

ゼッケンホルダーにみる想像力

 明日は東京で荒川市民マラソンが行われる。 前日受付したランナーたちは、今頃ナンバーカード(ゼッケン)を取り付けている頃だ。

 いつもマラソンはFCバルセロナ、デコのユニフォームで走る。
 ナイキオーセンティック仕様で、マーキングを含めて1万5千円のシャツ。
 気分を高めるために欠かせない道具だが、一つ悩みがある。
 それは、ナンバーカードを留める安全ピン。シャツに穴を空けたくない。

 荒川市民マラソンは前後に1枚ずつ合計2枚のナンバーカードをつける。そのために8本の安全ピンがついてくる。

 2年めのマラソン、湘南国際2007を前にした時、なんとかいい方法はないものかと算段していた。
 そして2月、ボランティアミーティングで訪れた東京ドームでの東京マラソンEXPO。そこで夢の品と出合う。

 安全ピンを使わずにゼッケンナンバーカードをユニフォームに固定する「ゼッケンホルダー」という名の商品が美津濃ブースにあった。

 10個 630円。迷わず手にとりレジに並んだ。
 レジの横では、パンチ穴空け器を持った美津濃の社員が、次々に差し出されるナンバーカードに穴を開けている。
 何をしてるんですか?
 と尋ねてみた。

 通常、ナンバーカードには安全ピンを通すため、4つの角にパンチ穴が開けてあるものだが、東京マラソンのゼッケンはそれが空いていなかった。美津濃の社員は主宰者が手違いで空け忘れたのだと言う。
 そう言って、次から次に穴を空けていく。

 ただその時、僕には穴を空けるべきナンバーカードがない。
 一ヶ月後、湘南のナンバーカードを受け取るまで、ゼッケンホルダーはマラソン道具箱の一番上で眠った。
 いい買い物をした。とても嬉しかった。
 嬉しくて、しらべるでも紹介した。
 だが、まだ自分で使ってもいないものに与えた評価を、広く周知することは間違いだったと後で知ることになる。

 「ゼッケンホルダー」はナンバーカードの四隅にパンチ穴(丸い穴)を開け、ナンバーカード側にオス、衣服の裏側にメスと2つの部品をぷちっと留めて固定する。

 さて、一ヶ月後の湘南国際の前日受付。
 受付開始10分前に会場に着き、開始の10時には受付が済んだ。
 せっかく江ノ島まで来たのだから、協賛各社のブースを覗こう・・と思ったが、どこもまだ準備中。のんびりしているというか、やる気がないというか。

 たくさん並んでいるボランティアに、レース当日の荷物預かり場所について尋ねたが、誰もが知らんぷり。携帯でメールを打ったり。互いにだべったり。
 「なんか、言ってるぞ、こいつ」
という目で数人がこちらをにらんでいたり・・
 東京マラソンのボランティアで、充実した気分を味わっていただけに、その温度差に愕然として、ただ笑うしかなかった。今思えば、全体の雰囲気がなにかおかしかった。

 メイン会場を後にして、隣接する商業イベント会場へ。
 すると、そこにも、あの「ゼッケンホルダー」が売っていた。
 しかも、湘南国際マラソン記念デザインで。
 ゴルフ場のボールマーク・コレクターとしては、こういうオリジナル・デザインに弱い。

 「一つください」
 迷わず、係りのおじさんに言ったが、これは見本で、商品がまだ到着していないのだという。見本を売ってくださいと食い下がっても無駄だった。
 仕方がない。明日レース後にでも、また寄ってみよう。

 あとで思えば、品物が到着していなかったのは幸運だった。

 さて、帰宅してさっそく、受け取ってきたナンバーカードを「ゼッケンホルダー」でユニフォームに取り付ける。

 ぷちっ

 しかし、ここでまた愕然とする。
 安全ピンならば目にもみえないような穴が空くだけだが、このゼッケンホルダーは、直径 5mmに渡って生地を圧着している。
 まずい! と思ってすぐ外したが、後の祭り。
 生地は、ほつれたようにぼろぼろになった。

 美津濃「ゼッケンホルダー」の商品パッケージには
「安全ピンを使用せずにゼッケンを装着!」
と書いてあるだけだ。

安全ピンを使用しない
  ↓
生地が傷まない

というのは、消費者の勝手な想像ということになる。

 開発メーカー「ランナップ」のウェブサイトには(2008/3/13確認)
「針でランシャツを傷つけない」とある。
 確かにその通りだ。針を使っていないのだから。
針で傷つけることはない。

 その代わり、プラスチックの部品で直径 5mmに渡り生地に傷がつく
ということは、消費者が想像を働かさなければならないということだ。

 結局使わず仕舞いのゼッケンホルダー。自分が見限った代物をタダでも他人に譲るわけにもいかない。
 かと言って捨てきれず、今もマラソン道具箱の一番底に眠る。

 荒川で初マラソンを迎える皆さん。どんな風が吹いても、大切なのは絶対完走するという強い気持ちですよ!

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