かすみがうらを走る!
今年 2月18日「かすみがうらマラソン」について、こう書いた。
荒川は6日早く締め切ったというのに、かすみがうらは11日伸ばしたということは、参加者数が伸びていないのだと想像できる。
3月に行われた荒川市民マラソンは、大会史上初めて、締め切り日よりも 6日早くエントリーを締め切った。それだけ参加者が多かったのだ。
関東の春マラソンが盛況なのは「東京マラソン効果」
東京マラソンは、2008年2月の第二回大会では 10万人の落選者(申し込んでも走れない人が10万人)を出した。この数字は、申請すればギネスブックに載るだろう。
東京マラソンが掘り起こしたランナー人口を、荒川市民マラソンが吸収した。
一方、その1カ月後、2月18日(月)~東京マラソンの翌日~に締め切られるかすみがうらマラソンは、〆切を早めるどころか、11日間延長した。
かすみがうら=茨城県土浦 といえば、東京からは遠い。
その距離のために、荒川のようには、東京のランナーを動員できないのだろうかと考えた。
ところが、予想と事実は違っていた。
2008年4月20日(日)に開催された「第18回かすみがうらマラソン」には11,354人がエントリーした。
しらべるが掲載する数字は 42.195km競技のみ
過去最高は、11年前 1997年の8,798人なので、2,556人塗り替えて史上最多人数。
前年比では 3,955人(53.4%)増となった。
前年比 150% は、まさに激増と言える数字である。
東京マラソンを観戦したランナー、東京マラソンで記録更新が成らなかったランナーが、2月18日(月)に大挙エントリーしたため、これはいける!と思って締切を延ばしたのだろう。
関東の市民マラソンでは最も歴史が古いかすみがうら。
一人負けを食らうことなく、東京、荒川と三大関東春マラソンとして肩を並べたことになる。
かすみがうらが記録を更新したのは、東京マラソン効果だけではない。
今回は、2007年秋に放送されたテレビドラマ「マラソン」~TBS系列~による知名度アップがあった。
ドラマは前回17回大会の翌日、4月16日に市民ランナーが参加してロケが行われた。
一度は腹痛に倒れた主人公が再び走り出し、かすみがうらの湖畔を疾走する。
広大なかすみがうらの真横を風を受けて走る、その光景に憧れて「ここを走ってみたい」と思った人が少なくない。
3月31日からランナーにナンバーカード、チャンピオンチップが届き始めた。
かすみがうらはこれらが事前送付のため、前日受付、当日受付といった受付そのものがない。
ただし、欲を言えば、当日配布のプログラムも事前送付にしてもらいたかった。
受け取り時間が14:00までなので、4時間を超えるランナーはレース後にゆっくりと受け取ることができない。
ナンバーカードは1枚。これがありがたい。
ナンバーカード2枚の場合、背中にも1枚つけなければならない。
それでは、ユニフォームのデコ20の数字が隠れてしまう。
かすみがうら、つくば、荒川、東京、湘南、長野、大町の7つのマラソン大会を調べたところ、1枚を採用しているのは、かすみがうらと東京だけだった。
マラソン大会はナンバーカードでWEBを検索すると、個人名が特定できる。
ランナーは個人情報を体に貼って走っているようなものだ。
ランナーが走る時、その視線が捉えているのは、前を走る人の背中だ。
最近はデジカメを持って走るランナーも多く、ネット上にはナンバーカードが写った写真が出回っている。
前面はランナー識別のために必要だろうが、背面は不要だ。
湘南国際では前後に2枚ナンバーカードを付けて、途中リタイア者からはナンバーカードを1枚回収する。それが2枚の理由では、なんとも世知辛い。
4月24日(木)につづく
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