教え方がうまいゴルフレッスンプロ
「7番アイアンっていつ使うの?」【 5 】
ゴルフ練習場に所属するレッスンプロの経歴は2通り。
1,トーナメントプロ崩れ
2,ゴルフが上手な人
ゴルフ練習場を経営しながら、自分が教えているという人は1,2の両方にいる。
ただし、狭い練習場は勧められない。
雑居ビルの1階にゴルフショップがあり、その一角にネットを張った練習場を設けている所がある。
打席から的までは5mほど。
こういう所では、いろいろなケースに応じた打ち方を習えない。
自分に合ったフォームを固めるまでならば、こういう狭い練習場もよいのだが、やがていろいろな打ち方を練習する段階にきた時、先生を連れて行くわけにはいかない。
また、そこで新たな先生と、一から関係を築かなければならない。
それに、狭い場所では気分が憂鬱になり勝ちだ。
びしびしと芯に当たればよいが、そうでない時、狭い部屋で汗をかいていると、とても気分が沈む。
それでは、どんなレッスンプロにつけば、上手くなるかを解説しよう。
それは「教え方の上手いプロ」につくことだ。
では、教え方が上手いとはどんなことかというと、次の4つになる。
・ど素人にわかりやすい言葉を、たくさん知っている
・スモールステップで改善、矯正する方法、そのアイデアの引き出しが多い
・愛想がいい
・褒めて育ててくれる
「そこで、ぎゅっといけ」とか「ぱっとはたけ」と長嶋監督みたいなことを言われても、素人にはできない。
ボールの頭を叩いている(=トップする)のに「芯でとらえろ」と口で言われてもムリだ。
あちゃ~、おまえ、ゴルフやめたほうがいいよ
と顔に書いてあると萎縮して、ますます体は動いてくれない。
口数が少ない玄人風の人は、何を考えているかわからない。
怒っているんじゃないだろうか?と心配しているうちに、レッスン時間が終わってしまう。
しかし、ほんの些細なことでも褒めてくれると嬉しい。
「右足がよく残っているね」
「今のは球に力があったね」
そして、何より大きな声で「ないしょっ( nice shot! )と言ってくれると嬉しい。
たいした当たりでもないのに、ないしょっと言われると、ついハニカミおじさん(おばさん)になってしまうが、心の中には明日が見えてくる。
トーナメント崩れの豪打者には、この知恵がない。
一流選手、必ずしも、一流指導者とはなり得ずである。
ゴルフスクールでは、一度ついた先生は替えてもらえない。
だが、レッスンプロの場合、気に入らなければ、次から指名しなければよい。
その練習場に一人しかプロがいない場合は、練習場を変えればよい。
人数でいうと5人のプロに習ったが、教え方がうまいプロは 1人だった。
確率で言うと20%。
地方都市では次から次に練習場を変えるほど、練習場がないが、政令市であれば、お気に入りの1人を見つけることはできる。
ゴルフ人生の中で、初めて100を切ったのは、この先生と出会って半年の時だった。
明るく、優しい。
色が黒いという以外は、どこにでもいる風情のおじさんが、最高の師匠だった。
もう十数年会っていないが、今もその笑顔をはっきりと思い出せる。
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