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2008年4月24日 (木)

歩かずに完走する

4/18(金)
東京は雨
朝から強い風が吹き、ビニル傘はひっくり返って骨が曲がり、ゴミ箱行きとなってしまう。
土浦の天気は正午現在、強雨。
大会関係者は雨の中。
ランナーは屋根のある場所でそれぞれの暮らし。

かすみがうらマラソンまであと二日。
ランナーが伺い知れぬ時にも、着々と雨の中、大会の準備が続く。

レース2日前というのは、こんなにどんよりとした気分だっただろうか。
過去2レースの1日前は、前日受付があったので、よく覚えている。
だが、2日前のことは思い出せない。

4/19(土)
10:00 明日の今頃は走っているのか
10:45 といえば、4kmを過ぎて5kmの給水地点へ向かう頃。ほんの少し下り坂。
コース地図と高低差、自分の予定ペースを見比べて、本番を空想する。
明日の天候は曇り、薄日が差す程度か。

それにしてもお腹がぐるぐる鳴っている。
前日というのに、トイレに行く頻度が落ちない。
レース中にトイレに駆け込んだことは一度もない。
5日前にお腹が痛くなった。

Qちゃんのことがあった後だけに、もしかして電解質異常か?
と青ざめたが、ネットの文献でしらべると、どうやらそうではない。
単に腹をこわしただけのようだ。
今夜はもう、オレンジジュースもやめておこう。
2.5km給水ボトルにダカラを詰めて、外に出しておく
冷えていると走っている時にお腹に響いてはいけない。

自転車で商店街に、レース朝のおかずを買いに行く。
もう10年以上、朝食は食べていない。
だが、レース日は昼食が食べられない。この日だけは朝を食べる。

目覚めるとまず、脳を起こすスイッチとしてコーヒーを飲む。
コーヒーには利尿効果がある(おしっこが近くなる)ので 100ccのみ。
献立は炭水化物を抑えるため、ご飯少なめ。タンパク質も抑えるため、納豆は摂らない。おかずは脂肪を摂るために揚げ物。

一週間前からのカーボローディングメニュー、レース朝の献立。
これらは福岡大学 田中教授「賢く走るフルマラソン」で学んでいる。
新たにマラソンを目指す素人ランナーにとっては、これはもう課題図書と言ってもいい。
もう5回読んでいるが、今回のレース前にも1度読み返した。

いつもは自転車に乗ることはないが、前日は体力温存のために、歩くことさえ控える。
いつもの肉屋で脂身たっぷりのとんかつを買うことにこだわっていたが、まだ揚がっていない。仕方なく鶏の唐揚げとコロッケにする。
今回のレース結果がよければ、来年の今頃は唐揚げとコロッケを探しているだろう。
帰り道のコンビニでアイスを1つ調達。

春マラソンに備えて半年前からアイスを絶っている。
走り込みでは「アイス、アイス」と連呼して走ることもあった。
明日のレースでは、またどこかで、アイス、アイスと連呼して脳を覚ます。そのための前日調達だ。
アイスと袂を分かったこの半年の間に、原材料値上がりのために、スーパーカップは126円に値上がりしていた。

買い物から戻ると「持ち物チェックリスト」に沿って荷物をデイパックに詰める。
100円ショップで買ってきた仕分け袋が3つ。
「レース直前ポーチ」
「レース後用品ポーチ」
「レース後着替えポーチ」これは、そのままレースで着たウェアの収納袋に替わる。

エクセルで作ったペース表をペースブレスレットにセットする。
これがレースを乗り切る命綱。
「ペース表」と「安全圏表」の2つ。
ペース表は5km毎のスプリットタイムの目安。
今回は距離表示が1km毎なのが、ありがたい。1km表示ならば、遅くとも10分に一度はペースをチェックできる。距離表示が5km毎のレースでは、ペースが大きく落ちていることに気づくのが遅れる。素人ランナーにとっては、取り返しのつかないことになる。

安全圏表は、初マラソン荒川の時に考えた。
「35km地点 *時間*分ならば、あと12分/kmで歩いても間に合う」
という目安表。
ただし、今回のマラソンのテーマは完走ではない。

一度も歩かずに完走することだ。

4/25につづく



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