ウォーキングとゴルフの関係
「7番アイアンっていつ使うの?」【 3 】
練習場は寒々としたひなびた所もあれば、瀟洒なものもある。
ひなびた練習場では、ボールの下に敷いたマットが固いことがあり、肩を壊しそうになる。
瀟洒な練習場は、全自動でボールが上がってくるのはもちろん、ロビーもゴルフ場のように豪華で、受付のお姉さんがブレザーを着ている。
日曜日の夕方などはとても混んでいて30分、1時間待ちということも珍しくない。
そんな時、ゆったりとしたソファに座り、雑誌を読んで、コーヒーを飲めば、少しは気も紛れる。
練習場を舞台にしたコミュニティが生まれるかも知れない。
・・というところを狙っているのだろう。
だがここでの1時間待ちは、ボウリング場の1時間待ちとは訳が違う。
ここは練習場なのだ。
本番のための練習に、1時間待つなんてどうかしている。
ボウリング場でいえば、練習ボール専用レーン(実在しない)に1時間待つようなものだ。
そんな時間を費やして平気な人は、日頃、他人のペースで時間を使われて働いており、待たされることに疑問を持たなくなっているのだろう。
待っている間は、受付から声が届くところで「順番をお待ちの佐藤 様ぁ~」という声を聞き逃さないよう、緊張を絶やせない。
お休みの日に、練習を待つために緊張するという修行は、本当にその人が求めているものだろうか。
愛知県のある練習場では、時間待ちの客に 専用のポケベルを持たせるところがあった。
これがあれば、喫茶コーナー、打席で先に打っている友達のところ、何処にいてもよい。自家用車にこもって本を読むこともできる。
練習場で1時間待つならば、そこらを1時間走るか、ウォーキングしたほうが、よほどゴルフのスコアは上がる。
ジョギングもウォーキングもしたことがないゴルファーは一度、やったうえでラウンド(ゴルフ場でプレーすること)してみると、2ホールめに向かう時に、その違いがわかる。
大地を踏みしめる感触がいつもと違う。
「自分は下半身ができている」
この実感は、その日のゴルフを支える自信になる。
クラブ(ボールを打つ道具)を使い、技術向上に直接つながる練習はするけれど、体力を上げるトレーニングをしたり、食事に気を使ったり、酒を控えたりする人がほとんどいないのも、このスポーツの特色だ。
ゴルフ場では 飲酒しながらプレーする人がいることが表しているように、他の娯楽スポーツと比べて、ゴルフ人口には、横着な人が占める比率が高いと言うことだろう。
横着と言われると、何を言う。そんなことはないと言う人が大半なので、ここに横着かどうかを判断する基準を示したい。
それは、ゴルフ場で地面に唾を吐いているかどうか。
めくれた芝をクラブで押さえたり、ディボットを直す傍ら、その地面に唾を吐く人は、ただ外見を取り繕い、紳士を気取っているだけだ。
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