学生気分を抜かない方法
就活が早い。
20年前は卒業年度の10月1日に会社訪問が解禁、11月1日に採用試験解禁だった。
ただ、それを完全に遵守するのは一部の大手企業だけであり、大半の企業が抜け駆けで内定を出し、10月1日や11月1日は形式的な会社訪問、内定書授与式をしていた。
抜け駆けで内定を出すといっても、早くて7月。一流企業は10月だった。
ところが、今は早い。
卒業年度の4月、つまり今の時期、企業は最終面接を行っている。
運よく4月に内定を得た学生は、最後の一年、心のゆとりをもって暮らすことができる。
一度就活で高めた緊張も一年後、入社式の頃には、ゆるんでふぬけに近い。
気持ちのゆるんだ学生が入ってくると、上司の風当たりが強い。
褒めて育てようにも、褒めるところがない。
叱る気にもなれず、呆れることが多い
一方、新人にとってみれば、自信満々で入社したのに、ビッグな自分を認めないアホ上司には、ストレスが溜まる。
これではますます、両者の溝は深まる。
そこで、どうすれば「学生気分が抜けない」と先輩諸氏が呆れるのかを考えた。
仕事のやりとり
■質問には、必ず質問で返す。
仕事を頼まれたら、即座に「どうすればいいんですか?」と質問する。
「マニュアルはないんですか?」と口に出して言う。
■先輩が言ったことに対して、その場で評論する。
アルバイト経験を元に、コメントする。
■できなかったことは「まだ習っていなくて」と言い訳する。
言葉遣い
■「・・っす」と語尾につける(男性)
■「・・でぇ~」と語尾を伸ばす(女性)
■仕事中に「ぶっちゃけ」を連発する。
■「訂正のほう、お願いします」のように「ほう」をつけて話す。
過信
■宴席で「社長を目指している」と言う。
■職種の希望を聞かれたら「企画の仕事がしたい」と言う。
モラル
■遅刻する
■寝坊したのに「これから病院に行きます」「直行します」と会社に電話する。
■いつも携帯を目の前に置いていて、席でメールを打つ。
電話の応対
■相手の名前が聞き取れなかったのに「お名前を言われなかった」と嘘をつく。
■社外の人に向かって、社内の人をさんづけで呼ぶ。
■社内の人に向かって、同僚を呼び捨てで呼ぶ。
新人からしてみれば、こんな仕組みもできていないのか?と思うことが多い。
「ダメじゃん、ウチの会社」と言いたくなる。
だが、そんな会社だからあなたは入れてもらえたのだということを知っておかねばならない。
仕組みがよく整備され、風通しがよくて、改善のスピードが速い会社は、それに見合う人を採用している。
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