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2008年4月25日 (金)

マラソン前夜の準備

かすみがうらマラソンは前日受付がない。
一般的なマラソン大会が前日や当日に受付で配る「ナンバーカード(またの名をゼッケン)」「チャンピオンチップ」が事前に自宅に届く。
「プログラム」はレース当日朝。
「参加賞」はレース直後。

前日に遠くまで出かけずに済むのは助かる。
読みかけの「ヨムマラソン」を読み終える。
ミクシィのコミュニティで教えてもらったこの本は、思いの外、得るところが多かった。
貯金を早計に使わないこと。
自分で決めたタイムに対して粘り通すこと。
そういう考え方をしたことはなかった。それまでは、タイムの目安をブレスレットに入れたところで、自分が本当に最後まで走れるのかさえ、半信半疑なのだ。

読み終えると、あまりにヒマで小一時間ほどうとうとする。
「昼寝をすると夜中に眠れないのはどういう訳だ?」
と歌う井上陽水「東へ西へ」が頭をよぎり、すぐ打ち消す。

風呂上がり、ファイテンパワーテープを30枚ほど貼った後、腰と足にテーピング。
テープはすべてキネシオテープ(バトルウィン社の呼び名はセラポアテープ)を使う。
テーピング(伸縮)テープでもよいのだが、素人が使うにはキネシオのほうが安心感がある。
初マラソン前にアートスポーツの店員さんから
「テープは貼れるだけ貼ったほうがいいですよ」
と言われて以来、その言いつけを守っている。
だが、いつかはテープの力を借りずに走ってみたい。

人間の眠りは90分が1サイクル。睡眠時間が90分の倍数ならば、すっきりと目覚める。
7時間30分(450分)とれれば十分だが、9時間(540分)睡眠をとることができた。

ここ1週間、土浦の天気予報は「晴時々曇り」から「曇り」に替わっている。
予想最高気温 16度
降水予想確率 40%

瀬古利彦の著書「マラソンの神髄」に、レースに集中するのは当日の朝からでよい。とあった。その言葉を手帖に書き留め、この1週間、気持ちがはやらぬよう気をつけてきた。
そこで、腹をこわしてしまい、その回復に専念した。今もまだ明日の体調がどうなるのかはわからない。ただ、気温がさほど上がらない天気予報だけが救いだ。
4/20(日)
いよいよレースの朝、東京はどんよりと曇っている。
ランナーにとって、曇りは歓迎だ。
バイクに乗っていた時、ゴルフをやっていた頃、曇り空を見上げて雨になるなよと願っていた。
今は、晴れなければいいと願っている。

上野駅には30分前に着いた。
8:00のひたち7号の指定席をえきねっと(JR東日本のWEB)で買っておいた。
マラソンの日、乗換の駅では時間があれば、必ずトイレに入る。
レース会場に近づくほどに、トイレに並ぶ時間が延びる。空いている駅で済ませておけば、ぎりぎりで焦ることがない。

トイレはとてもきれいだった。
トイレが汚れていると、いつも掃除してから出る。
去年のレース時には、この習慣はなかった。
上野駅のトイレは、どこにもこするところが無かった。

11番ホームには 7:49発 常磐線 勝田行きが入線している。
この電車は 8:59 に土浦着。ひたち7号は途中で追い越して、9分早く着く。

発車のベルが鳴る。
在来線にはランナーがたくさん乗っている。上野までほとんどランナーを見かけなかったので、ほっとする。皆もこの時間帯に出かけるんだ。
ランナー4人組がこっちを見て怪訝そうにしている。なんだろう。FCバルセロナのジャケットを見て「あれは何処で手に入れたんだろう」と言っているのだろうか。
在来線がホームから滑り出していく。
さぁ次はひたちの入線を待つばかり。
ところが表示板は、ひたち7号ではなく 8:05次の土浦行きを表示した。隣の10番ホームの表示は「回送」
 慌てて駅員さんに、ひたちは何処からですか?と聞くと、呆れ顔

「ひたちは16番17番ですよ」



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